令和7年 文教警察委員会 調査結果
令和7年の文教警察委員会(磯崎達也委員長)の重点審査テーマは、警察本部関係は「グローバル化・デジタル化・高齢化が進展する地域社会における安心安全を守り抜くための多様な犯罪の取締の強化及び人員体制の充実等」、教育庁関係は「地域の未来を担う人材を地域の公立学校で育成するための教育体制の構築」です。
本委員会では、この審査テーマに対して県が取り組むべき施策について検討するとともに、その他所管事項についての調査等も行ってまいります。
以下、調査の概要につきまして、ご報告いたします。
(写真をクリックすると拡大します。)
県外調査(岡山県・徳島県) 令和7年6月30日(月曜日)・7月1日(火曜日)
岡山県警本部(岡山県岡山市)
岡山県は、JAFによる信号機のない横断歩道における一時停止率調査において、令和3年の全国ワーストから、令和6年の全国第12位まで大幅に順位を上げています。
岡山県出身の有名人を起用した広報活動や、免許更新時講習や高齢者講習等での交通安全教育などの周知活動に加え、取締りの強化により、県内の全検挙数における横断歩行者等妨害違反検挙数の割合が年々上昇し、それに比例する形で一時停止率も上昇しました。
停止率増加のための取組や、今後の課題について説明を受けました。


神山まるごと高等専門学校(徳島県神山町)
神山まるごと高専は、名刺管理サービス会社「サンサン」の寺田社長が2023年4月に開校した私立の高等専門学校です。
学校コンセプトは「テクノロジーとデザインで人間の未来を変える学校」。「テクノロジー」「デザイン」「起業家精神」という3つの要素をカリキュラムに落とし込み、「モノを作る力でコトを起こせる」人間を輩出していくことを目指しています。
学校の概要および取組について説明を受けた後、校内を視察しました。


大塚国際美術館(徳島県鳴門市)
大塚国際美術館は、大塚グループ創立75周年記念事業として設立された陶板名画美術館であり、古代壁画から現代絵画まで、26か国の美術館が所蔵する名画1,000点余りを、オリジナルと同じ大きさで陶板により複製し、展示しています。
陶板名画は砂を焼いて製作するため、丈夫で保存性に優れており、作品の記録保存としての役割も果たしています。レオナルド・ダ・ヴィンチ「最後の晩餐」は、修復前と修復後の両方が残されており、比較鑑賞ができるよう、工夫した展示が行われています。
美術館の概要について説明を受けた後、館内を視察しました。


令和7年5月16日(金曜日)
茨城県原子力オフサイトセンター(ひたちなか市)
茨城県原子力オフサイトセンターは、東海・大洗地区に立地する原子力事業所で原子力災害が発生した場合における、緊急事態応急対策活動の拠点施設です。
原子力災害(複合災害)発生時には、オフサイトセンターに現地対策本部が設置され、国、茨城県、関係市町村、防災関係機関等が一体となってその対策にあたります。
原子力災害(複合災害)発生時の対応について説明を受けるとともに、施設の視察を行いました。


茨城県立IT未来高等学校(笠間市)
茨城県立IT未来高等学校は、茨城県内唯一のIT専科高校であり、IT技術・AIを授業や部活動に活用しています。
外部講師を招いての講義や研修を積極的に実施し、最新の生成AIに関する知識を深めるほか、AIを用いた課題解決の取組も実践しようとしています。
AIの活用状況について説明を受けた後、校内を視察しました。


令和7年4月25日(金曜日)
閉会中委員会
教育庁及び警察本部から事務事業概要の説明聴取を行いました。

