令和3年 土木企業立地推進委員会 調査結果

 令和3年の土木企業立地推進委員会(加藤明良委員長)の重点審査テーマは「災害から住民生活を守るインフラのあり方」です。

 本委員会では,この審査テーマに対して県が取り組むべき施策について検討するとともに,その他所管事項についての調査等も行ってまいります。

 以下,調査の概要につきまして,ご報告いたします。
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【令和3年11月9日(火曜日)】

<一般県道小泉水戸線 バイパス整備事業 (水戸市)>

 本路線は、水戸市を東西に横断し、国道245号と国道51号とを結ぶ地域住民の生活に密着した生活道路であり、幅員が狭小のうえ、円滑な交通に支障をきたしています。また、本路線に並行する一級河川那珂川は、堤防の未整備地区であり、堤防整備が必要です。そこで、国の那珂川改修事業と一体となって、本路線のバイパス整備を進めています。

 本事業の整備状況について、国土交通省関東地方整備局常陸河川国道事務所と水戸土木事務所から説明を受けた後、現地調査を実施しました。

説明を受ける委員の様子(その1) 説明を受ける委員の様子(その2)
<一級河川早戸川 河川改修事業(ひたちなか市)>

 早戸川は、那珂市戸崎に源を発し、ひたちなか市と那珂市の境界付近を流下する一級河川です。

 本河川下流部の1.7km区間は、ひたちなか市、水戸市の家屋が近接しています。令和元年の東日本台風(台風19号)の際には、水位が上昇した那珂川の影響により、本河川が越水し、近隣の住宅に浸水被害が発生したことから、堆積土砂の撤去や堤防のかさ上げ、補強などの整備を進めています。

 本事業の整備状況について、常陸大宮土木事務所から説明を受け、現地調査を実施しました。

説明を受ける委員の様子(その1) 説明を受ける委員の様子(その2)
<一般国道118号 那珂大宮バイパス整備事業 (常陸大宮市)>

 本路線は、水戸市を起点として、県北部を縦貫し、福島県会津若松市に至る主要幹線道路です。本路線の那珂市から常陸大宮市間は、行楽シーズンに常磐道を利用した観光客による交通渋滞が発生することから、その渋滞解消を図るとともに、第1次緊急輸送道路として、災害時の交通アクセス機能強化を目的としたバイパス事業(4車線化)を進めています。

 本事業の整備状況について、常陸大宮土木事務所から説明を受けた後、現地調査を実施しました。

説明を受ける委員の様子(その1) 説明を受ける委員の様子(その2)
<那珂川緊急治水対策プロジェクト/一級河川藤井川 危機管理型ハード対策(水戸市)>

 令和元年の東日本台風(台風19号)では、県北地域を中心に大雨となり、河川の堤防決壊や護岸の崩壊などの被害が発生しました。これを受け、那珂川水系における今後の治水対策の取り組みとして、関係機関が連携して「那珂川緊急治水対策プロジェクト」を取りまとめ、各対策事業を行っています。水戸土木事務所管内では、藤井川を含む3河川で危機管理型ハード対策を実施して堤防の機能強化を図っており、藤井川では令和3年1月から堤防の補強工事に着手し、8月末に工事が完了しました。

 本事業の整備状況について、水戸土木事務所から説明を受け、現地調査を実施しました。

説明を受ける委員の様子(その1) 説明を受ける委員の様子(その2)
<笠間市「道の駅」整備事業(笠間市)>

 笠間市内の主要幹線道路である一般国道355号沿線では、約50kmに渡り、道路利用者の休憩施設が整備されておらず、道路利用者の安全で快適な道路交通環境の確保が必要となっていました。そのため、地元笠間市が主体となり、「道の駅かさま」を令和3年9月に整備しました。本施設には、高速道路や鉄道と連携した交通結節機能を持つ、「街のゲートウェイ」としての役割や、防災倉庫などを備えた災害に強いまちづくりに貢献する防災拠点としての役割が期待されます。

 本事業の整備状況について、笠間市から説明を受け、現地調査を実施しました。

説明を受ける委員の様子(その1) 説明を受ける委員の様子(その2)

【令和3年7月9日(金曜日)】

<都市計画道路新都市中央通り線(萱丸工区) 整備事業 (つくば市)>

 本路線は、つくばエクスプレス沿線の葛城地区、島名・福田坪地区、萱丸地区と研究学園都市を結び、各地区の連携強化や新たなまちづくりの促進、常磐道へのアクセス性向上に資する延長約13.6km の幹線道路で、令和2年度末までに約12.0km の区間を供用しています。事業中の萱丸工区は、本路線におけるミッシングリンクとなっており、速やかに整備を進めることが必要となっています。

 本事業の整備状況について、土浦土木事務所から説明を受けた後、現地調査を実施しました。

説明を受ける委員の様子(その1) 説明を受ける委員の様子(その2)
<工業団地整備調整推進事業/つくばみらい福岡地区土地造成事業(つくばみらい市)>

 圏央道周辺地域については、近い将来、市町村等による開発だけでは供給が間に合わない状況が見込まれることから、当面の間、事業採算性や開発可能性などを十分に検討の上、緊急的な措置として、県施行による開発を推進します。

 つくばみらい市福岡地区においては、県施行による産業用地の早期開発を推進し、優良企業の誘致活動を展開するとともに、更なる開発の候補選定に向け必要な各種調査を実施します。

 本事業の状況について、立地推進部から説明を受けた後、現地調査を実施しました。

説明を受ける委員の様子(その1) 説明を受ける委員の様子(その2)
<一級河川中通川 河川改修事業 (つくばみらい市)>

 中通川は、つくばみらい市樛木(つきぬき)に源を発し、つくばみらい市(旧谷和原村、旧伊奈町)を流下し、小貝川に合流する一級河川です。

 本河川では、つくばエクスプレス沿線開発に伴う雨水の流出増に対応するため、開発区域内に設置する調節池と組み合わせた河道改修を平成2年度より進めております。これまで、小貝川合流点から豊体大橋までの区間において、河道掘削や築堤などを進めていたところです。

 本事業の整備状況について、土浦土木事務所から説明を受け、現地調査を実施しました。

説明を受ける委員の様子(その1) 説明を受ける委員の様子(その2)
<一般国道125号美浦阿見拡幅 整備事業(美浦村・阿見町)>

 本路線は、本県の南部・西部を横断する広域的な幹線道路であり、災害時の第一次緊急輸送道路等にも指定されている、地域の経済や産業の発展に欠かすことのできない大変重要な路線です。

 このうち、美浦村大谷から阿見町竹来までの約8.5kmにつきまして、主要交差点における渋滞の緩和や緊急輸送道路の機能強化を図るため、美浦阿見拡幅として4車線化を進めております。

 本事業の整備状況について、竜ケ崎工事事務所から説明を受け、現地調査を実施しました。

説明を受ける委員の様子(その1) 説明を受ける委員の様子(その2)
<霞ケ浦湖北流域下水道 沈砂池ポンプ棟耐震化事業(土浦市)>

 霞ケ浦湖北流域下水道は、昭和54年の供用開始から40年以上経過しており、老朽化に伴う劣化対策と併せて耐震化を進めています。管理本館の耐震化がこれまでに完了しており、現在、2棟ある沈砂池ポンプ棟のうち、機械・電気設備の移設を伴わず、早急に対応可能な土浦幹線沈砂池ポンプ棟の耐震補強工事を進めております。

 本事業の整備状況について、流域下水道事務所から説明を受け、現地調査を実施しました。

説明を受ける委員の様子(その1) 説明を受ける委員の様子(その2)

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