平成27年 防災環境商工委員会 調査結果

 平成27年の全常任委員会共通の重点テーマ「茨城の潜在力を生かした活力と潤いある地域づくり」に関する防災環境商工委員会(舘静馬委員長)の審査テーマは,生活環境部関係は「本県の豊かな自然を活かした地域づくり」,商工労働部関係は「いばらき観光おもてなし推進条例の施行を踏まえた観光客の来訪促進」です。
 本委員会では,この審査テーマに対して県が取り組むべき施策について検討するとともに,その他所管事項についての調査等も行ってまいります。

 以下,調査の概要につきまして,御報告いたします。
 (写真をクリックすると拡大します。)

平成27年11月4日(水曜日)

<茨城町役場,涸沼自然公園(茨城町)>

 県,地元3市町及び関係団体による連携の下,国際的に重要な湿地であることが認められた涸沼は,平成27年5月28日,ラムサール条約湿地に登録されました。
 茨城町役場で涸沼の概要や登録後の取り組みについて説明を受けた後,涸沼自然公園で渡り鳥が観察できる地点などを視察しました。

説明を受ける委員の様子 渡り鳥が観察できる地点などを視察する委員の様子

<茨城県工業技術センター(茨城町)>

 茨城県工業技術センターでは,県内ものづくり企業が抱える技術的な課題を解決するため,様々な支援を行っています。
業務の概要について説明を受けた後,三次元のデータから立体を造形する3Dプリンタ,非破壊で内部構造の検査を行うX線CT装置など,センターの主要な設備を視察しました。

センターの主要な設備を視察する委員の様子 センターの主要な設備を視察する委員の様子

平成27年10月8日(木曜日)

<(一財)日本自動車研究所 城里テストセンター(城里町)>

 (一財)日本自動車研究所の城里テストセンターでは,水素容器や蓄電池の火炎暴露試験などを実施する耐爆火災試験設備を初め,水素・燃料電池自動車の安全性を評価する各種設備が整えられています。
 設備の概要や取り組みなどについて説明を受けた後,県内で初めて納車された水素・燃料電池自動車「MIRAI」についても視察し,試乗を行いました。

説明を受ける委員の様子 水素・燃料電池自動車を視察・試乗する委員の様子

<茨城県工業技術センター 窯業指導所(笠間市)>

 茨城県工業技術センターの窯業指導所については,その機能や組織を見直し,平成28年4月に「茨城県立笠間陶芸大学校」として開校することが予定されています。
 大学校の概要や新しいカリキュラムなどについて説明を受けた後,陶器の成形や釉薬の調合に励む学生の様子などを視察しました。

センター内を視察する委員の様子 センター内を視察する委員の様子

平成27年9月18日(金曜日)

<鬼怒川破堤箇所対岸(常総市)> ※農林水産委員会,土木企業委員会と合同で調査を行いました。

 鬼怒川の堤防が決壊した常総市三坂町地先では,国土交通省により堤防の応急復旧工事が進められています(9月24日に応急復旧工事は終了しています)。
 国土交通省より,今回の降雨と鬼怒川の水位の経過,被災の状況,応急復旧工事の内容と今後の見通し等について説明を受けるとともに,対岸より工事の進捗状況を確認しました。

説明を受ける委員の様子 堤防の応復旧工事の様子

<石下総合体育館(常総市)> ※土木企業委員会と合同で調査を行いました。

 9月12日に県の現地災害対策本部が設置された石下総合体育館では,ボランティアの受入れ,支援物資の仕分け・分配,避難所における被災者支援など,常総市被災者の避難所生活や早期の生活再建等に対する支援を行いました。
 現地災害対策本部における具体的な対応状況などについて説明を受けるとともに,支援活動が行われている現場の様子を視察しました。

現場を視察する委員の様子

<きぬアクアステーション(下妻市)> ※土木企業委員会と合同で調査を行いました。

 常総市に隣接する下妻市の下水道終末処理場「きぬアクアステーション」では,9月14日以降,常総市内で発生した災害廃棄物の仮置場として受入れを行いました。
 仮置場の設置に至る経緯などについて説明を受けた後,搬入された災害廃棄物が仮置きされている様子を視察しました。

現場を視察する委員の様子

県外調査(石川県,富山県) 平成27年7月29日(水曜日)~7月31日(金曜日)

<能登空港(石川県輪島市)>

 全国初となる搭乗率保証制度を導入した能登空港では,関係者が連携しながらさまざまな利用促進に取り組んでおり,開港以来,目標搭乗率を達成しています(東日本大震災時を除く)。
 羽田便の利用促進策や,新たな需要の開拓に向けた取り組みなどについて説明を受けた後,空港内の施設を視察しました。

空港を視察する委員の様子

<輪島塗会館(石川県輪島市)>

 輪島市及び輪島漆器商工業協同組合では,漆器の普及振興や後継者の育成,漆が香る街づくりの推進などに取り組んでいます。
 輪島塗のブランド強化や技術伝承者養成に向けた事業などについて説明を受けた後,輪島塗の資料展示室を視察しました。

資料展示室を視察する委員の様子

<金沢市竪町商店街振興組合(石川県金沢市)>

 金沢市内の中心商業集積ゾーンの一角に位置し,衣料品を中心とした専門店約200店舗からなる竪町商店街は,土日は近隣県からも多くの若者を集客する超広域型商店街です。
 中心市街地活性化の取り組みについて説明を受けた後,商店街の振興に関する課題などについて,質疑や意見交換を行いました。

説明を受ける委員の様子

<富山市ファミリーパーク(富山県富山市)>

 富山市ファミリーパークでは,ライチョウをはじめとした希少野生動物の保護増殖や,日本鶏・在来馬といった在来家畜の保存などに取り組んでいます。
 希少動物保全の取り組みについて説明を受けた後,園内の様子を視察しました。

園内を視察する委員の様子

<富山市議会(富山県富山市)>

 富山市は,公共交通を軸としたコンパクトなまちづくりを推進しており,環境モデル都市や環境未来都市に選定されています。
 コンパクトシティ戦略によるエネルギー効率の改善について説明を受けた後,主要な公共交通の一つであるセントラム(環状線の路面電車)に試乗しました。

セントラムに試乗する委員の様子

<立山砂防事務所(富山県中新川郡立山町)>

 立山カルデラには多量の崩壊土砂が堆積し,常願寺川流域に度重なる土砂災害をもたらしてきたため,立山では100年以上にわたり日本屈指の砂防事業が続けられています。
 土砂災害等に係る防災対策などについて説明を受けた後,常願寺川に設けられた砂防堰堤を視察しました。

説明を受ける委員の様子

平成27年7月3日(金曜日)

<(株)野上技研(常陸大宮市)>

 (株)野上技研では,超精密研削加工技術を基盤として,精密刃物・各種超精密治具・ユニット治具・金型などの設計製作とプレス加工を行っています。
 事業内容や海外展開を含む経営戦略などについて説明を受けた後,各種製品が生産・加工される工場の様子を視察しました。

工場の様子を視察する委員の様子 工場の様子を視察する委員の様子

<常陸大宮市消防本部(常陸大宮市)>

 常陸大宮市消防本部では,平成23年の東日本大震災により,庁舎の望楼が損壊するなど甚大な被害が発生しました。
 震災からの復興に向けた取り組みや,今後の災害時における対応策などについて説明を受けた後,通信室や出動準備室,資機材倉庫といった本部内の設備を視察しました。

設備を視察する委員の様子

<根本酒造(株)(常陸大宮市)>

 根本酒造(株)は,慶長8年(1603年)創業という,400年以上の歴史を持つ老舗の酒造会社です。
 品質向上や販売促進の取り組みなどについて説明を受けた後,酒造りが行われる酒蔵の様子を視察しました。

説明を受ける委員の様子

平成27年5月22日(金曜日)

<霞ヶ浦直接浄化実証施設(土浦市)>

 平成25年10月に運転を開始した霞ヶ浦直接浄化実証施設では,植物プランクトンの発生を抑制するため,磁石の力で土浦港の湖水からりんを除去する実証試験を行っています。
 施設の主な特長や水処理の流れなどについて説明を受けた後,施設における事業効果や今後の事業展開について質疑を行いました。

施設について説明を受ける委員の様子 施設ついて説明を受ける委員の様子

<栗田アルミ工業(株)(土浦市)>

 平成25年度の茨城県高年齢者雇用優良企業表彰などを受賞している栗田アルミ工業(株)では,高年齢者や障害者の雇用に積極的に取り組んでいます。
 幅広い層の方々がものづくりに取り組む工場の様子を視察した後,雇用に対する会社の考え方などについて質疑を行いました。

工場の様子を視察する委員の様子 質疑応答を行う委員の様子


もどるボタンもどる