平成30年 防災環境産業委員会 調査結果

 平成30年の防災環境産業委員会(中村修委員長)の重点審査テーマは,県民生活環境部関係は「文化に親しむ環境づくり」,産業戦略部関係は「新産業育成,中小企業の成長支援」です。
 本委員会では,この審査テーマに対して県が取り組むべき施策について検討するとともに,その他所管事項についての調査等も行ってまいります。
 以下,調査の概要につきまして,御報告いたします。
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【平成30年8月1日(水曜日)】

<大洗サンビーチ津波避難施設(大洗町)>

 大洗サンビーチ津波避難施設は,平成29年7月に竣工した,自治体が海水浴場に整備した県内で唯一の津波避難施設です。
 サンビーチにおける津波高潮対策や施設の概要,ビーチスポーツを核にしたサンビーチの新たな活用の取り組みについて説明を受けた後,津波避難施設を視察しました。

施設を視察する委員の様子 施設を視察する委員の様子

<株式会社 千代田テクノル大洗事業所(大洗町)>

 株式会社千代田テクノルは,小型放射線量計の国内最大手メーカーであり,主に病院,研究機関,原子力発電所の従事者向けに製品を供給し,測定サービスを展開しています。
 同社の概要や事業内容について説明を受けた後,ラディエーションモニタリングセンターや大洗研究所などの施設を視察しました。

質疑を行う委員の様子 施設を視察する委員の様子

<茨城県産業技術イノベーションセンター IoT/食品棟(茨城町)>

 県では,中小企業のIoT導入促進,食品産業への支援を強化するため,平成30年3月にセンター内にIoT/食品棟を新設しました。
 模擬スマート工場を活用したIoT等の自動化技術の導入促進や地域食材を活用した加工食品の開発などの取り組みについて説明を受けた後,施設を視察しました。

施設を視察する委員の様子 施設を視察する委員の様子

【県外調査(熊本県,福岡県) 平成30年7月11日(水曜日)~7月13日(金曜日)】

<熊本市現代美術館(熊本県熊本市)>

 熊本市現代美術館は,現代美術を中心に国内外の高水準の企画展を開催し,平成29年度文化庁長官表彰(文化芸術創造都市部門)を受賞しております。
 また,平成28年熊本地震の際もいち早く開館し,文化芸術の力による心の復興に取り組むなど,多くの市民に芸術文化の鑑賞のみならず活動の場を提供しています。
 美術館の運営について説明を受けた後,企画展等の文化活動の様子を視察しました。

展示を視察する委員の様子

<熊本城(熊本県熊本市)>

 熊本市は,平成28年熊本地震により甚大な被害を受けた熊本城の復旧に向けて,国・県等の関係機関と連携し,取り組みを進めています。
 熊本城の効率的・計画的な復旧の取り組みと戦略的な公開・活用の在り方について説明を受けた後,熊本城の復旧状況を視察しました。

熊本城の復旧状況を視察する委員の様子

<みやまスマートエネルギー(株)(福岡県みやま市)>

 みやまスマートエネルギー(株)は,自治体が関与する日本初の電力売買事業会社として,主に家庭などへの低圧電力の小売りや太陽光余剰電力の買い取りなどの事業を行っています。
 会社設立の趣旨やエネルギーの地産地消の取り組みなどについて説明を受けた後,家庭の電力を一括制御・管理するシステムを備えたショールームを視察しました。

説明を受ける委員の様子

<宗像大社(福岡県宗像市)>

 宗像大社は,平成29年7月に「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群」として世界文化遺産に登録されています。
 宗像大社の文化的・歴史的価値などについて説明を受けた後,国宝に指定されている多くの文化財を視察しました。

説明を受ける委員の様子

<(公財)九州先端科学技術研究所(福岡県福岡市)>

 (公財)九州先端科学技術研究所は,福岡市の情報関連産業の発展のために設立された中核的研究所であり,最先端IT技術を活用した社会実証を産学官連携で進めています。
 研究所の概要や事業内容などについて説明を受けた後,バーチャルリアリティなど最新のICT技術を体験できるショールームを視察しました。

最新のICT技術を体験する委員の様子

<九州大学伊都キャンパス(福岡県福岡市)>

 九州大学伊都キャンパスは,次世代燃料電池産学連携研究センター,水素ステーション等の研究・実証施設が整備され,水素エネルギー分野の人材育成や研究開発が行われています。
 伊都キャンパスの概要や水素プロジェクトの取り組みなどについて説明を受けた後,水素ステーションなどの様子を視察しました。

水素ステーションを視察する委員の様子

平成30年6月27日(水曜日)

<東京藝術大学取手キャンパス(取手市)>

 東京藝術大学の取手キャンパスでは,美術学部の一部の学科やガラス造形,壁画等の大学院美術研究科の一部が置かれており,美術に関する教育研究が行われております。
 また,同大学は,平成11年から,芸術のまちを目指す取手市をフィールドに,取手市民や取手市と共同し,アーティストの活動支援や市民への芸術体験機会の提供を目的とした,「取手アートプロジェクト(TAP)」の活動を続けております。
 東京藝術大学と取手市,特定非営利活動法人取手アートプロジェクトオフィスから,三者の取り組みについて説明を受けた後,制作活動の場である工房や美術館を視察しました。

説明を受ける委員の様子 工房を視察する委員の様子

<KOIL(コイル)(柏の葉オープンイノベーションラボ)(千葉県柏市)>

 KOILは,三井不動産(株)が2014年に開設したベンチャー支援施設であり,国内最大級の約170席の会員制共有ワークスペースや,少人数から100名規模まで,企業の成長段階に合わせて入居できる多種多様なオフィスを備えております。
 また,創業支援組織(一社)TXアントレプレナーパートナーズ等と連携し,企業の成長段階に応じた支援を実施しており,2015年度グッドデザイン賞を受賞しております。
 取り組みについて説明を受けた後,ワークスペースなどの施設を視察しました。

説明を受ける委員の様子 意見交換を行う委員の様子

平成30年5月14日(月曜日)

<積水ハウス(株)関東工場 エコ・ファーストパーク(古河市)>

 積水ハウス(株)は,2008年に,家庭部門と事業活動に伴うCo₂排出量削減の積極的推進や資源循環の徹底的推進などを環境大臣と約束し,業界初のエコ・ファースト企業に認定されております。
 会社の概要や取り組みについて説明を受けた後,洞爺湖サミットで公開されたゼロエミッションハウスや資源循環センターなど最先端のエネルギー環境技術を体感できる施設を視察しました。

現地を視察する委員の様子 現地を視察する委員の様子

<(株)富田製作所(古河市)>

 厚板精密板金の製造企業である㈱富田製作所は,羽田空港新滑走路向けの鋼管杭や東京スカイツリーの支柱鋼管,東京駅八重洲口グランルーフ用の異形鋼管の製造など,著名建造物の製作を支える高度な技術力を有しており,平成26年度いばらき産業大賞奨励賞を受賞しております。
 会社の概要や取り組みについて説明を受けた後,工場を視察しました。

意見交換を行う委員の様子 意見交換を行う委員の様子

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