令和元年 防災環境産業委員会 調査結果

 令和元年の防災環境産業委員会(岡田拓也委員長)の重点審査テーマは,防災・危機管理部関係は「県民とともに高めるいばらきの地域防災力」,産業戦略部関係は「Society5.0の実現に向けた本県産業の成長支援」です。
 本委員会では,この審査テーマに対して県が取り組むべき施策について検討するとともに,その他所管事項についての調査等も行ってまいります。

 以下,調査の概要につきまして,ご報告いたします。
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【令和元年11月15日(金曜日)】

<茨城県外国人材支援センター・(公財)茨城県国際交流協会 外国人相談センター(水戸市)>

 茨城県外国人材支援センターは,県内企業の人手不足の解消や多文化共生社会の実現を図ることを目的として,平成31年4月1日に創設され,就労を希望する外国人と県内企業の就職マッチングや専門アドバイザーによる企業支援等を行っています。
 (公財)茨城県国際交流協会内に設置された外国人相談センターは,日本語を含めた10言語での相談に対応した体制をとるとともに,弁護士による無料相談等も実施しています。
 両センターの取り組みや活動実績の説明を受けた後,施設内を視察しました。

説明を受ける委員の様子 施設内を視察する委員の様子

<株式会社 日立製作所 制御プラットフォーム統括本部 大みか事業所(日立市)>

 大みか事業所では,電力の送配電や鉄道・上下水道など社会インフラ分野向け及び発電・鉄鋼など大型工場向けの監視制御システムを設計・製造しています。
 事業所構内の製造ラインでは,IoTを活用した「生産現場の見える化」により,生産の進捗状況等をWeb画面で把握・分析し,素早く現場にフィードバックすることで日々の改善につなげるなど,高効率生産に取り組んでいます。
 事業所の概要について説明を受けた後,構内を視察しました。

挨拶をする委員長の様子 説明を受ける委員の様子

<期待場(きたいば)(北茨城市)>

 期待場は,廃校となった小学校を活用し,校舎は「芸術館」として陶芸施設やアトリエ等に,体育館は芸術家の作品展示スペースを設けた「ギャラリー」へと整備され,市の芸術活動拠点施設として,地域住民と大学とのワークショップの開催等に利用されています。
 また,地域おこし協力隊と連携して「芸術によるまちづくり」を展開し,市内アートイベントの開催等を行っています。
 施設概要,地域おこし協力隊の活用及び課題等の説明を受けた後,施設内を視察しました。

説明を受ける委員の様子 施設内を視察する委員の様子

【県外調査(兵庫県,大阪府)令和元年7月24日(水曜日)~7月26日(金曜日)】

<(公財)兵庫県芸術文化協会 兵庫県立芸術文化センター(兵庫県西宮市)>

 (公財)兵庫県芸術文化協会が運営する兵庫県立芸術文化センターは,阪神・淡路大震災からの復興のシンボルとして,平成17年の開館以来,年間300本を超える多彩な舞台芸術の上演や専属のプロオーケストラの定期演奏会などを開催し,入場者における高い県民比率の維持と熱心な支持者層の形成につなげています。
 また,小学校音楽教室の開催や地元商店街と連携したイベントを展開するなど,芸術文化の提供のみならず,人々の元気や地域のにぎわいを創出しています。
 センターの運営などについて説明を受けた後,大・小のホールなどを視察しました。

説明を受ける委員の様子 小ホールを視察する委員の様子

<人と防災未来センター(兵庫県神戸市)>

 人と防災未来センターは,阪神・淡路大震災に関する資料の収集・保存,展示のほか,実践的な防災研究や防災を担う人材の育成,災害対応の現地支援,国内外の防災関係者との連携などに取り組んでいます。
 センターの概要や各種取り組みなどについて説明を受けた後,映像や資料の展示により地震被害や復興過程の生活などを体験できるコーナーを視察しました。

説明を受ける委員の様子 施設を視察する委員の様子

<大阪大学ライフデザイン・イノベーション研究拠点(大阪府吹田市)>

 大阪大学のライフデザイン・イノベーション研究拠点は,国が実施するSociety5.0実現化研究拠点支援事業に全国で唯一採択され,生活の質の維持・向上を目指した「ライフスタイル研究」,心と体の健康増進を目指した「ウェルネス研究」,楽しみと学びを実現する「エデュテインメント研究」を並行して推進することで,Society5.0の実現を目指しています。
 研究拠点プロジェクトについて説明を受けた後,実証フィールドを視察しました。

説明を受ける委員の様子 実証フィールドを視察する委員の様子

<大阪イノベーションハブ(大阪府大阪市)>

 大阪イノベーションハブは,平成25年4月,JR大阪駅に直結するグランフロント大阪内に設置されたイノベーション創出支援を行う施設であり,年間200回以上のイベントなどを開催し,起業家,既存企業,大学,投資家などに出会いと連携の場を提供しています。
 イノベーション施策やイノベーションハブの概要などについて説明を受けた後,グランフロント大阪の低層階にあるナレッジキャピタルを視察しました。

説明を受ける委員の様子 ナレッジキャピタルを視察する委員の様子

<堺泉北港 堺2区 基幹的広域防災拠点(大阪府堺市)>

 堺泉北港堺2区基幹的広域防災拠点は,大規模災害の発生時の救援物資の中継基地,被災者支援隊のベースキャンプ,及びヘリコプターによる災害医療支援など重要な機能を担う施設であり,24時間,365日の職員常駐体制を実施しています。
 防災拠点の概要や救援活動などについて説明を受けた後,車庫棟や倉庫棟を視察しました。

説明を受ける委員の様子 施設を視察する委員の様子

<大阪市立阿倍野防災センター(大阪府大阪市)>

 大阪市立阿倍野防災センターは,平成31年4月リニューアルオープンした,映像や振動,地震発生直後の街並みなどを体感し,消火・避難・救助といった災害時に必要な一連の行動を関連付けて体験できる施設です。
 センター職員の説明を受けながら,地震災害体験ゾーンなどを視察しました。

説明を受ける委員の様子

<兵庫県消防防災航空隊・神戸市消防局航空機動隊(兵庫県神戸市>

 平成16年4月から県・市共同運航を実施している兵庫県消防防災航空隊・神戸市消防局航空機動隊は,平成30年4月に神戸空港に基地を移転し,最新の設備の中,3機のヘリを一体的に運用し,災害発生時の情報収集・救助活動・救急事案への対応などを行っています。
 航空隊の概要や災害全般にわたる活動状況などについて説明を受けた後,施設内を視察しました。

説明を受ける委員の様子 施設内を視察する委員の様子

【令和元年6月27日(木曜日)】

<鉾田市商工会(鉾田市)>

 鉾田市商工会は,独自の取り組みとして,平成29年度から中小・小規模事業者の海外販路開拓支援事業を実施しています。全国の商工会ネットワークを活用して各地の商材を集め,多品種・小ロットの注文にも対応した独自の受注システムを構築し,短期間で輸送ができる全国の最適な空港から輸出しています。
 支援事業の概要,実績及び今後の事業の方向性についての説明を受けました。

説明を受ける委員の様子 説明を受ける委員の様子

<かみす防災アリーナ(神栖市)>

 令和元年6月オープンのかみす防災アリーナは,地域の防災拠点施設と位置付け,災害時の避難所機能及び屋内に求められる救援・救護活動スペース等の機能確保を目的に防災機能を持つ多目的施設として整備されました。平常時においても,スポーツや各種イベントの開催で多くの市民が集い,賑わいを創出しています。
 かみす防災アリーナの概要や取り組みについて説明を受けた後,施設内を視察しました。

説明を受ける委員の様子 施設内を視察する委員の様子

【令和元年5月16日(木曜日)】

<常総市根新田町内会における自主防災活動の取り組み(常総市)>

 根新田町内会は,携帯電話を活用した「SMS一斉送信システム」を運用しており,平成27年9月の関東・東北豪雨災害の際,大きな効果を発揮しました。また,「マイ・タイムライン」の作成やホームページでの「防災用カメラ」の映像公開など,積極的に自主防災活動に取り組んでおり,消防庁主催「平成30年度 防災まちづくり大賞 総務大臣賞」を受賞しております。
 根新田町内会の豪雨災害の被災状況や復旧活動及び取り組み内容について説明を受けた後,根新田町内会を視察しました。

説明を受ける委員の様子 施設内を視察する委員の様子

<国立研究開発法人 宇宙航空研究開発機構(JAXA)筑波宇宙センター(つくば市)>

 筑波宇宙センターは,人工衛星の開発や運用及びその観測画像の解析,国際宇宙ステーション「きぼう」日本実験棟を用いた宇宙環境利用や宇宙飛行士養成,ロケット・輸送システムの開発と技術基盤確立のための技術研究推進などを通じ,日本の宇宙開発の中枢センターとして,宇宙開発の最先端分野の研究・開発・試験といった多彩な活動を行っています。
 筑波宇宙センターの概要や取り組みについて説明を受けた後,宇宙ステーション運用棟や展示館を視察しました。

説明を受ける委員の様子 施設内を視察する委員の様子

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