令和5年 営業戦略農林水産委員会 調査結果

 令和5年の営業戦略農林水産委員会(水柿一俊委員長)の重点審査テーマは『国内外に向けた魅力発信・観光誘客の強化と「強い農林水産業」の実現』です。
 本委員会では、この審査テーマに対して県が取り組むべき施策について検討するとともに、その他所管事項についての調査等も行ってまいります。
 以下、調査の概要につきまして、ご報告いたします。
 (写真をクリックすると拡大します。)

令和5年11月17日(金曜日)

<さしまアクアステーション(境町)>

 県さしまアクアステーションは、古河市(旧三和町)、坂東市(旧猿島町)、境町から排出される汚水を適正処理し、利根川に放流している下水道終末処理場です。
 指定管理者となっている共和・茨環・都市環共同事業体からの提案で、令和3年度から処理場内で発生する脱水汚泥の堆肥化試験に取り組んでいます。
 今年の12月から本格的に汚泥堆肥化事業を開始し、製造される年間約300tの肥料を県内農家に利用してもらうことで循環型農業に貢献していく予定です。
 汚泥堆肥化事業について説明を伺った後、堆肥化施設の見学を行いました。

(説明を受ける様子)
(堆肥化施設を見学する様子)

<青木酒造株式会社(古河市)>

 青木酒造株式会社は、天保2年(1831年)に創業し、現在では古河唯一の酒蔵として、代々受け継いできた伝統を守っています。
 代表銘柄「御慶事」では県産の酵母にこだわり、酒造好適米である「ひたち錦」のほか、県オリジナル品種の「ふくまる」や「一番星」などを使用した酒造りを行っています。インターナショナルワインチャレンジ・SAKE部門の最高位やSAKE COMPETITIONの金賞などの受賞歴を有し、台湾・シンガポール等への輸出に取り組んでいます。
 酒造りや輸出の取り組みについて説明を伺った後、酒蔵の見学を行いました。

(説明を受ける様子)
(酒蔵を見学する様子)

令和5年7月28日(金曜日)

<株式会社北茨城ファーム(北茨城市)>

 (株)北茨城ファームは、スパリゾートハワイアンズを運営する常磐興産株式会社が平成31年4月に農業参入のために設立しました。
 2年間の試験栽培を経て、令和3年8月から1.7haのオランダ式高度環境制御施設で、養液栽培の培地に化石化した天然のサンゴを使用した「サンゴ砂礫農法」により糖度8度以上の高糖度ミニトマトを生産しています。
 農業参入の経緯と今後の展望についてお話を伺った後、施設の見学を行いました。

(説明を受ける様子)
(施設を見学する様子)

<十石堀(北茨城市)>

 十石堀は、農民自らの発意と計画により1669年に建設された約15kmの用水施設で、水源から2kmの区間は建設から350年後の現在でも建設当時のまま利用されています。
 令和元年9月の国際かんがい排水委員会(ICID)において、本県で初となる世界かんがい施設遺産として登録されました。
 北茨城市から十石堀の概要について説明を伺った後、用水施設を見学しました。

(用水施設を見学する様子)
(十石堀を建設した沼田主計の顕彰碑)

<「常陸大津の御船祭」の御船(北茨城市)>

 5年に1度の「常陸大津の御船祭」は、海の安全と大漁を祈願して全長14mの木造船に神輿をのせて町内を練り歩く伝統のお祭りで、国の重要無形民俗文化財に指定されています。
 漁業歴史資料館よう・そろーには、令和5年3月に完成したばかりの祭事船が展示されており、北茨城市から御船祭の概要を伺いながら見学を行いました。

(祭事船を見学する様子)
(御船祭りの説明を受ける様子)

<花貫渓谷基本構想およびたかはぎブランド推奨品食用ほおずき(高萩市)>

 高萩市では令和5年6月に、花貫渓谷および周辺の観光資源や観光施設の魅力向上、観光拠点としての機能強化を図るため「花貫渓谷基本構想」を策定しました。
 また、冷涼な気候を好む食用ほおずきを高萩ブランド推奨品に認定し、生食用だけでなく、焼き菓子やジャムなどに加工して販売しています。
 高萩市から「花貫渓谷基本構想」の内容について説明を伺った後、食用ほおずきを生産する結農実WORKSから食用ほおずきの生産を始めた経緯や今後の取り組みについてお話を伺いました。

(花貫渓谷基本構想の説明を受ける様子)
(食用ほおずきの説明を受ける様子)

県外調査(鹿児島県・宮崎県) 令和5年7月12日(水曜日)~14日(金曜日)

<東京大学植物病院連携 JA鹿児島県経済連 植物病院(鹿児島市)>

 JA鹿児島県経済連は、サツマイモ基腐病などの難防除病害虫に対して迅速な対応を行い農家の経営を守るため、全国6カ所目の「植物病院」を令和5年4月に開院しました。
 植物病院では、病害虫・雑草の専門家である植物医師が、農作物に発生した病害虫・生理障害を外部からの依頼で調査し、対策の手助けをしています。
 植物病院の取り組みやサツマイモ基腐病の対策等について説明を受けた後、施設内を見学しました。

(植物病院の説明を受ける様子)
(施設内を見学する様子)

<JA鹿児島県経済連 知覧子豚供給センター(南九州市)>

 知覧子豚供給センターでは、令和4年度からトヨタ自動車アグリバイオ事業部と連携して、生産現場の無駄を省き、効率の向上や安全性を確保するトヨタ生産方式「カイゼン」活動に取り組んでいます。
 分娩処置や子豚移動などの高負荷な作業について現状を調査・分析し、課題を抽出して改善することで、作業時間や作業人数の削減などの成果を上げています。
 「カイゼン」活動に取り組んだ経緯や活動内容について説明を受けました。

(説明を受ける委員① )
(説明を受ける委員②)

<農業生産法人 百姓道 有元農場(霧島市)>

 農業生産法人 百姓道 有元農場は、代表取締役社長の有元 仁氏が妻と2人で技術も畑も機械もないゼロから立ち上げ、今年で15年目となります。
 化学肥料・科学農薬・遺伝子組み換え技術に頼らず、生態系の力を最大限に引き出す農法に取り組み、各畑の状態に合わせた土づくりや管理をしています。
 有元氏からこれまでの取り組みについて説明を受けた後、併設の直売所を見学しました。

(説明を受ける様子①)
(説明を受ける様子②)

<焼酎の里 霧島ファクトリーガーデン(都城市)>

 焼酎の里霧島ファクトリーガーデンは、本格芋焼酎の「黒霧島」で全国に知られる霧島酒造が直営する複合施設で、焼酎の製造工場が見学できるほか、ショップやベーカリー、ミュージアムなど様々な施設があり、観光客が訪れるだけでなく市民の憩いの場にもなっています。
 九州産100%にこだわった原料さつまいもの調達や、品質管理、環境活動などについて説明を受けた後、製造工場の見学を行いました。

(説明を受ける様子)
(製造工場を見学する様子)

<JA鹿児島きもつき TMRセンター(鹿屋市)>

 JA鹿児島きもつきでは、肉用牛生産に関する繁殖牛飼養、子牛育成、飼料生産、飼料調整を分業化し、各部門の生産性向上を目指す大規模分業化体制を構築しています。
 TМRセンターでは、繁殖牛農場で給与する飼料調整を行っています。地域内のコントラクター組織から粗飼料を購入し、地域内の粗飼料100%調達を実現しているほか、農協のでん粉工場から排出されるでん粉カスを有効活用し、飼料費の低減を図っています。
 取り組み内容について説明を受けた後、TMRセンター内を見学しました。

(説明を受ける様子)
(TМRセンター内を見学する様子)

令和5年5月17日(水曜日)

<ICT活用養殖ビジネス実証施設(ひたちなか市)>

 県では横浜冷凍(株)と連携協定を締結し、養殖産業の創出に向け「ICT技術を活用したビジネス化実証事業」に取り組んでいます。
 那珂湊漁港の海面に設置したICT活用養殖ビジネス実証施設において、令和4年11月からマサバの稚魚約1万尾の養殖を開始しました。携帯アプリを使って遠隔で水中の魚の様子を観察しながら、AI給餌機に最適な給餌量・給餌間隔を学ばせる作業を行っており、将来的には人の手をほとんどかけずに養殖ができるようになります。
 水産振興課長から、低コスト化・省力化・収益の最大化など養殖事業の商業化に向けた取り組みについてお話を伺った後、実証施設の見学を行いました。

(養殖産業の創出について説明を受ける様子)
(実証施設を見学する様子)

<(有)PIONEER FARM(小美玉市)>

 (有)PIONEER FARMは、飼養頭数910頭、年間平均で17.8トン/日の生乳を出荷する関東屈指のメガファームです。
 牛群検定や牛群管理システムを活用して乳量・乳質の向上に取り組んでいるほか、省力化を図るためミルキングパーラー(同時に多くの牛から搾乳することが可能な搾乳専用施設)や搾乳ロボット(搾乳を自動で行う機械)を導入しています。また、牛舎からでた堆肥を利用して、自給飼料を積極的に生産するなど、資源循環型経営に取り組んでいます。
 県酪農業協同組合連合会長も務める朝倉実行氏から、経営内容や飼料高騰の影響などについてお話を伺うとともに、搾乳ロボットなど施設見学を行いました。

(朝倉実行氏のお話を伺う委員の様子)
(搾乳ロボットを見学する様子)

令和5年2月14日(火曜日)

<閉会中委員会>

 農林水産部及び営業戦略部から事務事業概要の説明聴取を行いました。

(委員会の様子①)
(委員会の様子②)

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