令和7年 営業戦略農林水産委員会 調査結果

 令和7年の営業戦略農林水産委員会(金子晃久委員長)の重点審査テーマは、営業戦略部関係は「国内外から選ばれる、魅力ある茨城づくりの推進」、農林水産部関係は「農林水産業の成長産業化の推進」です。
 本委員会では、この審査テーマに対して県が取り組むべき施策について検討するとともに、その他所管事項についての調査等も行ってまいります。
 以下、調査の概要につきまして、ご報告いたします。
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令和7年5月23日(金曜日)

<有限会社アグリ山﨑(坂東市)>

 有限会社アグリ山﨑は、海外への輸出展開や有機農業など、需要に応じた米生産と環境にやさしい農業を実践する先進的な大規模普通作(米・麦・大豆)経営体です。
 輸出については、平成25年から取り組みを開始し、有機栽培による「コシヒカリ」、「ミルキークイーン」、県オリジナル品種「ふくまる」など、さまざまな品種を作付けしています。生産する米の品質の高さは、海外現地でも認められており、富裕層を中心に高価格帯で販売されています。
 また、令和2年度から農林水産省の「スマート農業実証プロジェクト」に参画し、環境に配慮したスマート農業など、最先端の技術を積極的に導入しています。
 事業内容や有機農業の取り組み、海外※への輸出の状況についてお話を伺った後、「アイガモロボ」や「ラジコン草刈機」といった環境保全型のスマート農業機械、有機JAS認証を取得している乾燥調製施設などを見学しました。

※アメリカ、カナダ、フランス、スイス、イギリス、オーストラリア等

説明を受ける委員の様子 圃場にて説明を受ける委員の様子

<古谷 光義氏(平塚ライスセンター代表)(八千代町)>

 古谷 光義氏(平塚ライスセンター代表)は、効率的かつ計画的な圃場管理を実現するため、ICT技術を積極的に活用した米作りに取り組んでいます。これにより、作業の省力化や品質の均一化を図り、持続可能で収益性の高い農業経営を実践されています。
 古谷氏が導入しているクボタのスマートアグリシステム「KSAS(Kubota Smart Agri System)」※は、米の収量・水分量・タンパク含有量といったデータを数値として把握でき、圃場内の状況を可視化することができます。 この取り組みにより、圃場ごとに異なる米の品質を客観的な数値に基づいて差別化し、高品質な米の安定的な生産につなげています。
 結城地域農業改良普及センターにて、事業内容やICT技術を活用した農業経営についてお話を伺った後、現地では無人ヘリコプターによる空中散布の取り組みと操縦の様子を見学しました。

※KSASシステムは、ICT(情報通信技術)と農業機械が融合した新しい営農支援システムです。

説明を受ける委員の様子 ヘリコプターの説明を受ける委員の様子

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