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更新日:2018年7月9日

感染性胃腸炎(ノロウイルス)

~正しい知識を身につけて、ノロウイルスの感染を予防しましょう!~

ノロウイルスとは

昭和43年(1968年)に米国のオハイオ州ノーウォークという町の小学校で集団発生した急性胃腸炎の患者のふん便からウイルスが検出され、発見された土地の名前にちなんでノロウイルスと命名されました。ウイルス粒子は直径30-38nmの正二十面体で、ウイルスの中では比較的小さい部類に属します。

 

ノロウイルスによる感染性胃腸炎の症状は

1~2日間の潜伏期間を経て、

  1. 吐き気、嘔吐
  2. 下痢、腹痛
  3. 37度代の発熱など

 

(症状の程度には個人差があり,感染しても発症しない場合や軽い風邪のような症状の場合もあります。)

また、症状が続く期間は1~2日と短期間で、健康な方は軽症で回復しますが、子どもやお年寄りなどでは重症化したり、吐ぶつを誤って気道に詰まらせて死亡することもあるので注意が必要です。

ノロウイルスはどのように感染するのか

ノロウイルスはほとんどの場合、人の手などを介して口に入ったときに感染します(経口感染)。主に、次のような場合が考えられます。

  1. ノロウイルスが大量に含まれる、患者のふん便や吐ぶつから感染する場合(二次感染)
  2. ヒトからヒトへ飛沫感染等直接感染する場合
  3. 食品を取り扱う人が感染しており、その人を介して汚染した食品を食べた場合
  4. 汚染されていた二枚貝を、生あるいは十分に加熱調理しないで食べた場合
  5. ノロウイルスに汚染された井戸水や簡易水道を消毒不十分で使用した場合

などがあります。
特に、食中毒では3.のように食品を取り扱う人を介して、ウイルスに汚染された食品を原因とした感染が近年増加傾向にあります。


ノロウイルスによる食中毒を防ぐには

加熱が必要な食品は中心部までしっかり加熱しましょう。食品の中心温度85℃以上で1分間以上の加熱を行えば、ノロウイルスの感染性はなくなるとされています(現在のところの推定です)。
また、調理をする人は日ごろから手洗いを心がけましょう。

手洗いは

  • 調理を行う前
  • 食事の前
  • トイレに行った後には必ず行いましょう。

手洗い時のポイント

  • 指輪等ははずすこと。
  • 石けんを十分泡立て、ブラシなどを使用すること。
  • 爪の間も洗浄すること。(爪は常に短く切っておくことも大切です)
  • すすぎは温水による流水で十分に行い、清潔なタオル又はペーパータオルで拭くこと。

石けん自体にはノロウイルスを直接失活化する効果はありませんが、手の汚れを落とすことにより、ウイルスを手指からはがれやすくする効果があります。ノロウイルスの感染を防ぐには、これが大事なことなのです。

患者のふん便や吐物を処理するときは

床等に飛び散った患者のふん便や吐ぶつを処理するときには、

  • 使い捨てのガウン(エプロン)
  • マスク
  • 手袋

を使用しましょう。

  1. 汚物中のウイルスが飛び散らないように、ペーパータオル等で静かにふき取ります。
  2. 次亜塩素酸ナトリウム(塩素系の漂白剤、塩素濃度約200pm)で浸すように床をふき取ります。
  3. 水拭きをします。

注意点

床から1mの高さから吐いた場合、吐ぶつはフローリングで2m以上飛び散るという報告もあるので、広範囲に拭き取るようにしましょう。その際には床にひざをつけないよう注意が必要です。
おむつや拭き取りに使用したペーパータオル等は、ビニール袋に密閉して廃棄します。(この際、ビニール袋に廃棄物が充分に浸る量の次亜塩素酸ナトリウム(塩素濃度約1,000ppm)を入れることが望ましいです。)

~その他の注意事項~

吐ぶつやふん便は乾燥しないうちに処理すること

ノロウイルスは乾燥すると空中に漂い、これが口に入って感染することがあります。また、処理した後はウイルスが屋外に出て行くよう十分に喚気を行うことが重要です。

ふん便等汚物が付着したものの処理について

ふん便の付着したリネン等は、洗剤を入れた水の中で静かにもみ洗いします。その際にしぶきを吸い込まないよう注意しましょう。下洗いしたリネン類の消毒は85℃・1分間以上の熱水洗濯が適しています。ただし、熱水洗濯が行えない場合には、次亜塩素酸ナトリウムの消毒が有効です。

家庭で感染者が発生したときは

ノロウイルスは感染力が強く、ドアノブ、カーテン、リネン類、日用品などを介して二次感染する場合もあります。
家庭で感染者が発生した場合、消毒が必要な場合は次亜塩素酸ナトリウムなどを使用してください。ただし、次亜塩素酸ナトリウムは金属腐食性がありますので、消毒後の薬剤の拭き取りを十分にするよう注意してください。

ノロウイルス感染による胃腸炎にかかってしまったら

ノロウイルスについては現在のところワクチンがなく、また、治療は輸液などの対症療法に限られます。
特に、体力の弱い乳幼児、高齢者は、脱水症状を起こしたり、体力を消耗したりしないように、水分と栄養の補給を充分に行いましょう。
また、止しゃ薬(いわゆる下痢止め薬)は、病気の回復を遅らせることがあるので使用しないことが望ましいでしょう。

参考文献
厚生労働省:ノロウイルスに関するQ&A(外部サイトへリンク)

東京都感染症情報センター(外部サイトへリンク)

このページに関するお問い合わせ

保健福祉部衛生研究所ウイルス部

茨城県水戸市笠原町993-2

電話番号:029-241-6652

FAX番号:029-243-9550

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