【ロボット実証】見守りロボットを活用したケアプラン作成サービスの実証(H28年11月1日~H29年1月30日うち21日間)
以下のとおり,実証試験を行いました。
- センサーを搭載したベッド(見守りロボット)から取得した睡眠中のデータ(睡眠時間,入眠時刻,起床時刻等)をもとにシステムが予測した時刻に,対象者に対し夜間の排泄の支援を行った結果,
■夜間にオムツを交換する必要がある方においては,睡眠状態の傾向を分析して起床を促す時刻を修正していくことにより,良い目覚めが得られる確率が大きく上がることが確認できました。
■夜間にトイレに誘導する支援が必要な方においては,睡眠状態の傾向の分析結果に加えて,就寝前の行動内容も踏まえたうえで起床を促す時刻を修正していくことにより,良い目覚めが得られる確率が上がることが確認できました。
- 分析結果から最適と予測した時刻のとおりに起床を促すためには,介護者がその時間帯に確実に声かけ支援を行うことができるよう,介護者の作業環境も整えておく必要があることがわかりました。
- 今後は,予測精度をさらに高めるためにプログラムの改良を重ねるとともに,この一連のシステムをより使いやすくするための改良を加えていく予定です。
入居者の安全と,施設の通常業務を優先して行う前提で,実証試験を行いました。
実証試験の概要
実証試験実施者
ロボットの概要
- 対象者に,センサーを搭載したベッド(見守りロボット)に就寝していただくことにより,睡眠中のデータ(睡眠時間,入眠時刻,起床時刻等)を調べて,睡眠状態の傾向を分析することができます。
- 排泄の支援(夜間にトイレに誘導したりオムツを交換する)が必要な方を対象にこれを用いることにより,介護者が対象者に起床を促して支援を行うのに最適なタイミング(時刻)を予測することができるシステムとなっています。
- その結果を踏まえて,介護計画における夜間の排泄支援を行うタイミング(時刻)を修正していくことにより,支援対象者のQOLが向上するとともに,介護者の作業負担を軽減することができると期待しています。
(センサーはパラマウントベッド社製『眠りSCAN』を使用。)

実施の詳細
日時
第1回目:平成28年11月1日(火曜日)から7日(月曜日)
第2回目:平成29年1月17日(火曜日)から30日(月曜日)
場所
内容
- 施設の利用者の中から実証試験に協力いただける方を募り,夜間にトイレに誘導する支援が必要な方と,夜間にオムツ交換の支援が必要な方に,参加していただきました。
- まず,両者に,このベッドに就寝していただき,従前通りの介護計画に基づいて定刻に起床を促し,その場合の目覚めの度合いを確認しました。
- 次に,両者に,このベッドに就寝していただき,睡眠状態の傾向を分析して,その結果から夜間に起床を促すのに最善なタイミング(時刻)を予測しました。
- そして,両者に,このベッドに就寝していただき,上記の予測時刻に起床を促し,この場合の目覚めの度合いを確認しました。
- それぞれの場合のデータを比較して,起床を促すタイミングと目覚めの度合いの関係性を確認しました。
- 実証試験に協力いただいた方々にアンケートを行い,感想や改善点等を確認しました。
お問い合わせ
実証試験内容,本サービスに関するお問い合わせ
アルボット株式会社(外部サイトへリンク)(担当:前田)
- 電話番号:029-856-8511
- e-mail:contact@arbot.jp(@を半角の@に置き換えてください)
※本サービスのセンサーとして使用している『眠りSCAN(パラマウントベッド社製)』については,お答えできませんので,予めご了承ください。