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更新日:2017年3月14日

茨城県北が舞台のクリエイティブなビジネスプラン!県北ビジコンのファイナリストから4名のクリエイターを紹介。

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けんぽくレポート

先日開催された、県北ビジネスプランコンペティションにてプレゼンテーションされたファイナリストの中から、クリエイティブな内容に特化した4名のクリエイターを紹介したいと思います。
それぞれの想いや発想は、間違いなくこれからの県北を面白くしてくれそうです。

大内智子さん

【常陸大子駅商店街をリビングに地域とつながる「IKOU」】

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フリーランスで活躍されているデザイナーの大内さんは、茨城県ひたちなか市出身。「地元には何もない」多くの地方出身クリエイターと同じように、そう感じ故郷を離れ、東京で活躍されてきました。
そんな大内さん、問題解決型のデザイン思考を仕事の中で身につけると、かつて”何もない”と思っていた地元が、”良い資源だらけ”であることに気が付きます。そんな中、心の奥で徐々に温まってきた、地元茨城で何かしたいという想いと自分のデザイナーとしてのスキルを活かせないだろうかという考えがクロスします。
そこで生まれたのが今回のプラン。地域に眠っている資源とそれに付随する問題が、デザイン思考や発想と出会う場所を作ろうというが大内さんの意図のようです。「私だけでなく、例えば普段私が一緒に仕事をしているプロダクトデザイナーと大子町の名産である漆を掛け合わせて商品開発を企画するやら、様々な東京のクリエイターの方も巻き込んでいけたらと考えています」
地方の眠っているヒト、モノ、コト資源にデザインがインストールされる事例は、いまや全国的に珍しくありません。そんな中、「単に商品のデザインだけではなくて、広い意味でのデザイン発想を活かしていきたいです」と語られる大内さんが、今後どのように活動されるのか非常に楽しみです。

中岡祐介さん(株式会社三輪舎)

【地域のことは地域が発信する、共創型ローカルマガジン「route」】

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前述したデザイナーの大内さんと同じく、中岡さんも茨城県のひたちなか市出身。ご自身が立ち上げた、株式会社三輪舎という出版社にて出版編集プロデュース業をされています。
これから家族で住むべき場所はどこだろうか?小さいお子様もいらっしゃる中岡さんの答えは、地元である茨城でした。そんな想いから、中岡さんの編集対象が茨城に向き始めます。そこで生まれたアイディアが、地域共創型マガジン「route」。「茨城のイメージって東京で作られてますよね?」「例えば、納豆が良く茨城の象徴のように取り上げられますけど、絶対にそれだけじゃないはずです。それをちゃんと発掘して発信していきたい」なるほど確かに。
そして、「route」が成し遂げる役割として期待されるのが”地域共創型”という点。面白いコンテンツの発見も、編集も、共有も、全て地域の人たちと共に創り上げていく。そんな地域に開かれた在り方が、単にメディアを発行するという枠に収まらない広がりが期待出来そうです。
まず、取り上げたいネタってあるんですか?中岡さんに聞いてみました。「お酒がやりたいですね。これだけ蔵元が多いのも関東では有数ですし、水源の多様性なんかも面白そうですよね。でもね、味を文字にするのって難しいですよねぇ」中岡さんにとって、難しい=面白いであるのは言うまでもありません。

入江田翔太さん(株式会社MEBUKU)

【茨城県北×街歩き型オーディオガイドアプリ「Pokke」聴けば、見えない世界が、見えてくる】

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「既に僕らのサービスコンテンツとして提供している、京都などに比べたら確かに難しい部分はあるかと思うのですが、逆に考えれば面白いコンテンツをゼロから作ってヒットさせるという可能性は無限にあります。そこに、挑戦しなければなと思っています」
プレゼンテーションを終え、取材インタビューの開口一番、入江田さんは言いました。
この場所の歴史や見方などの立体的なガイド情報があればもっと楽しめるのになぁ、そんな潜在的なニーズはあらゆる観光地に眠っています。そのニーズに応えていくのが、入江田さんが所属する株式会社MEBUKUが提供する街歩き型オーディオガイドアプリ「Pokke」。
審査員より「県北じゃなくても良いのではないか?」という厳しめな質問も投げかけられましたが、”県北にも”「Pokke」が必要なのではないかと思いました。「いわゆる観光パンフレットに記載があるような情報を提供するだけではなくて、カップルで楽しめる内容であったり、地域にいる面白いおじいさんとコラボレーションしたりと色々な企画を考えています」
光を観るのが”観光”なら、その光が光るための観方を提供するのが「Pokke」。第一弾の県北コンテンツがリリースされるのが、非常に楽しみです!

福井崇志さん(fukuifilms)

【茨城県のインバウンドを促進し雇用を創出する映像制作プロジェクト】

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プレゼンテーションの途中で上映された、福井さんが制作を手掛けられた和紙職人さんの映像が記憶に残っています。
「ほんとうの仕事を残していかなきゃいけない」静かに力強く語られる職人さんの想いと福井さんの想いは重なっているように感じました。
今をときめく水曜日のカンパネラのミュージックビデオの撮影なども担当された映像作家の福井さんは、どこか東京ではない地方で根を張って、映像の仕事がしていきたいと思っていたそう。そんな中奥様のご実家が、ひたちなか市ということで、自然とその想いを叶えるためのフィールドは茨城に。そして、福井さんが向けるレンズの先には、茨城ならではの伝統的な産業や手仕事があります。
「映像の力を使って本物の仕事を残していくためのお手伝いが出来ればと思うし、映像を通じて魅力が伝わって、後継者や若い担い手が出てくることもあるのかなと思います」
確かに、福井さんが制作される映像にはその力があるように思います。また、他言語の字幕を付けることで国外にもその価値をPRしてインバウンドを促進していきたいとのこと。
伝統産業の職人さんの想いと福井さんの想いが掛け合わさった時、海の向こうに暮らす人々の心にも、ちゃんと届くはずです。

福井さん制作映像 / 常陸大宮 西の内紙

 

(Text/Photo: 山根 晋)

 

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