ホーム > 茨城県の各部局の業務案内 > 政策企画部 > 本庁 > 県北振興局 > ケンポクの記事 > “奥茨城”でクリエイティブに働くことは可能か?|日本仕事百貨とまわる「働き方を考える視察ツアー」レポート(1)常陸太田市/里山ホテル・視察編
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更新日:2017年12月4日
「このまま東京で働きつづけることは、自分にとって、家族にとって、はたして良いことなのだろうか」
いまの働き方に違和感をもつひとは少なくありません。ほとんどのひとにとって、東京で働くことは、東京で暮らすこととセットです。高額な住宅コスト、満員電車通勤、自然の少なさ…。地域とのつながりを実感しにくい東京で暮らすことは、例えば子育てを控えるひとやすでに子育てを始めているひとにとっては悩ましい問題でもあります。
私たち「茨城県北クリエイティブプロジェクト」は、東京での働き方に疑問を持つひとに、自然豊かな“フロンティア”である「県北」というオルタナティブを提案するプロジェクトです。
この秋、「日本仕事百貨(外部サイトへリンク)」を運営する株式会社シゴトヒトと連携し、県北地域「奥茨城」をまわる「働き方を考える視察ツアー」を10/28(土)〜10/29(日)と11/9(木)〜11/10(金)の2回(外部サイトへリンク)にわたって開催しました。2日間のツアーとワークショップの様子をまとめ、4回に分けてレポートとしたいと思います。今回はその1回目の配信記事となります。
集合は清澄白河のリトルトーキョー。水戸や現地で合流するメンバーもいますが、ひとまず「旅の仲間たち」はここに集合しました。
リトルトーキョーの室内で参加者どうしで軽く自己紹介。多かれ少なかれ茨城県北に興味を持っているひとたちなので、話題は尽きません。
10時に出発。最初の目的地は常陸太田市。かつての戦国大名・佐竹氏の本拠地であり、水戸黄門が隠居生活を送った地域です。
水戸を経由し、およそ2時間で到着します。やはりバスの中でも隣の席に座った者どうしで話が弾みます。まるで遠足に向かうバスの車内のようです。
常陸太田市内に入り、まずは昼食を済ませます。市内でも人気の高いそば店「そば園佐竹」に入ります。
茨城県北が全国に誇るブランド蕎麦「常陸秋そば」。都内でも食べられますが、生産地で食べることで不思議と味わい深く感じられます。
旬の山菜の天ぷらやけんちん汁にその美味しさに舌鼓を打つ参加者。
IMAGE|山野井咲里
腹ごしらえをしたあとは、バスの車内から常陸太田の旧市街である「鯨ヶ丘商店街」を見物。この商店街については、このウェブマガジンでも何度か取り上げています。
参加者の皆さんは昭和情緒の漂う素敵な町並みに見惚れているようでした。
続いて、この日の最終目的地であり、ワークショップの会場でもある「里山ホテル」に到着します。
もともとは「国民年金健康保養センターときわ路」として運営されていた里山ホテル。事業整理で空きホテルとなった後、現在の運営会社が買い取り、東日本大震災の復旧工事とともに現在の里山ホテルとして生まれ変わりました。
名前の通り、里山の風景が色濃く残るエリアに佇んでいます。ツアー一日目は、このホテルの活用を通じて県北での理想的な働き方を考えるワークショップを開催しました。宿泊施設、里山の自然といった特徴を活かしたシェアオフィスとは、どんなかたちになるのでしょうか。
10月にリトルトーキョーで開催されたしごとバー「里山の中で仕事しナイト」で“バーテンダー”をされた、株式会社里山ホテル取締役・CMOの藤野龍一さん。iPadを片手に、ホテルを取り巻く状況を説明し、ホテル内外を散策しながら案内をされていました。ここで得た情報をもとに、ワークショップに臨みます。
都会とは違った、新しい働き方とはどんなものか?藤野さんの説明を熱心に聞きながら、そのイメージを思い描く参加者の皆さん。
「マッシュルームキャンプ」と名付けられたグランピング用のテント。大人4人がゆったりと過ごせる。ここでアウトドアを楽しみながら仕事をすることも可能?
里山ホテルで提供される食材のほとんどが自前の農園や周辺の農家から仕入れることで、地産地消を実現。都会での暮らしとは正反対の、これぞ里山暮らし。
そこかしこにヤギが放牧されている。実は“彼”は「柴刈り係」として除草を担当している重要なスタッフ。
参加者からの熱心なリクエストで、ホテル周辺のハイキングコースを散策。周辺にはスギやヒノキといった加工用に植林された林と落葉広葉樹林との両方が見られます。これもまたワークショップのヒントになるのでしょうか。
これらの材料をもとに、1日目のワークショップのはじまりです。次回第2回では里山ホテルで開催されたワークショップの模様をお届けしたいと思います。
(次回へとつづく)
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