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報道発表資料

更新日:2020年12月22日

茨城県鉱工業指数-令和2年(2020年)10月分-

 令和2年(2020年)12月22日掲載

今月の動き

令和2年(2020年)10月の鉱工業指数(季調済)は,生産:91.6,出荷:93.4,在庫:87.9となった。

  • 生産は,前月比5.2%上昇し,2か月ぶりの上昇となった。
  • 出荷は,前月比8.9%上昇し,5か月連続の上昇となった。
  • 在庫は,前月比3.7%低下し,2か月ぶりの低下となった。

ここがポイント

  • 生産指数は前月比+5.2%と2か月ぶりの上昇。主な要因には次の業種の上昇が挙げられます。
    生産用機械工業(前月比+25.8%,特に,半導体製造装置,ショベル系掘削機械が上昇)
    電気機械工業(前月比+17.7%,特に,非標準変圧器,電気掃除機,電気洗濯機が上昇)
  • 出荷指数は前月比+8.9%と5か月連続の上昇。主な要因には次の業種の上昇が挙げられます。
    汎用・業務用機械工業(前月比+22.3%,特に,一般用蒸気タービン,複写機が上昇)
    生産用機械工業(前月比+18.8%,特に,半導体製造装置,印刷機械が上昇)
  • 在庫指数は前月比-3.7%と2か月ぶりの低下。主な要因には次の業種の低下が挙げられます。
    化学工業(前月比-5.9%,特に,フェノール,合成ゴム,パラキシレンが低下)
    鉄鋼業(前月比-11.8%,特に,普通鋼鋼帯,特殊鋼熱間圧延鋼材,普通鋼鋼板が低下)

1.概況

本県と全国の概要(2015年=100)

  生産 出荷 在庫
本県

季節調整済指数

91.6

93.4

87.9

前月比(季節調整済)%

5.2

8.9

-3.7

原指数

93.4

94.3

88.3

前年同月比(原指数)%

-5.5

-2.7

-15.7

全国

季節調整済指数

95.2

94.9

95.7

前月比(季節調整済)%

4.0

4.9

-1.8

原指数

97.4

96.0

96.1

前年同月比(原指数)%

-3.0

-3.0

-8.1

1.1.生産

生産指数(季節調整済)は91.6で前月比は+5.2%となり,2か月ぶりに上昇した。また,前年同月比(原指数)は-5.5%であった。
業種別にみると,生産用機械工業,電気機械工業などが上昇し,食料品・たばこ工業,金属製品工業などが低下した。
財別にみると,資本財,鉱工業用生産財などが上昇し,非耐久消費財が低下した。

1.2.出荷

出荷指数(季節調整済)は93.4で前月比は+8.9%となり,5か月連続で上昇した。また,前年同月比(原指数)は-2.7%であった。
業種別にみると,汎用・業務用機械工業,生産用機械工業などが上昇し,食料品・たばこ工業,金属製品工業などが低下した。
財別にみると,鉱工業用生産財,資本財などが上昇し,非耐久消費財が低下した。

1.3.在庫

在庫指数(季節調整済)は87.9で前月比は-3.7%となり,2か月ぶりに低下した。また,前年同月比(原指数)は-15.7%であった。
業種別にみると,生産用機械工業,プラスチック製品工業などが上昇し,化学工業,鉄鋼業などが低下した。
財別にみると,資本財,耐久消費財が上昇し,鉱工業用生産財,非耐久消費財などが低下した。
鉱工業生産指数,在庫指数の推移(2015年=100,季節調整済)(茨城県)

鉱工業生産指数,在庫指数の推移(季節調整済)(茨城県)のグラフ

鉱工業生産指数,在庫指数の推移(2015年=100,季節調整済)(全国)

鉱工業生産指数,在庫指数の推移(季節調整済)(全国)のグラフ

  • 【資料】
    • 「茨城県」の値:茨城県統計課「茨城県鉱工業指数」,
    • 「全国」の値:経済産業省「鉱工業(生産・出荷・在庫)指数確報」(以下の表について同じ)

2.業種別動向(寄与度順に表示)

2.1.生産

生産の動向
業種名 寄与度
(%)
前月比
(%)
前年
同月比
(%)
上昇または低下した主な品目等
上昇

生産用機械工業

2.2

25.8

16.7

半導体製造装置,ショベル系掘削機械,マシニングセンタ,印刷機械

電気機械工業

1.2

17.7

0.4

非標準変圧器,電気掃除機,電気洗濯機,工業用計測制御機器

汎用・業務用機械工業

1.1

11.0

-7.3

エレベータ,エスカレータ,汎用内燃機関,一般用蒸気タービン

輸送機械工業

0.5

17.2

-24.8

普通トラック,内燃機関電装品,シャシー・車体部品

低下

食料品・たばこ工業

-0.4

-2.3

0.7

その他の酒類

金属製品工業

-0.2

-2.2

-9.1

超硬チップ,ばね,飲料用アルミニウム缶

非鉄金属工業

-0.0

-1.0

-6.6

アルミニウム地金,電気銀

パルプ・紙・紙加工品工業

-0.0

-0.9

-6.0

段ボール原紙,段ボールシート

2.2.出荷

出荷の動向
業種名 寄与度
(%)
前月比
(%)
前年
同月比
(%)
上昇または低下した主な品目等
上昇

汎用・業務用機械工業

2.0

22.3

0.2

一般用蒸気タービン,複写機,汎用内燃機関,エレベータ

生産用機械工業

1.6

18.8

4.7

半導体製造装置,印刷機械,マシニングセンタ,ショベル系掘削機械

鉄鋼業

1.5

38.9

-25.2

普通鋼冷延広幅帯鋼,亜鉛めっき鋼板,普通鋼鋼板,特殊鋼熱間鋼管

化学工業

0.8

4.9

-2.0

パラキシレン,ポリプロピレン

低下

食料品・たばこ工業

-0.4

-2.2

-1.8

その他の酒類,清涼飲料

金属製品工業

-0.4

-6.1

-11.9

飲料用アルミニウム缶,超硬チップ

繊維工業

-0.0

-3.7

-23.5

合成繊維織物(長繊維),不織布

2.3.在庫

在庫の動向
業種名 寄与度
(%)
前月比
(%)
前年
同月比
(%)
上昇または低下した主な品目等
上昇

生産用機械工業

0.7

8.1

-6.4

ショベル系掘削機械

プラスチック製品工業

0.2

1.5

0.2

プラスチック製フィルム・シート

その他工業

0.1

2.3

-36.0

ボールペン,製材品,工業用ゴム製品

窯業・土石製品工業

0.0

0.1

5.8

生石灰,台所用品・食卓用品,不定形耐火物

低下

化学工業

-1.3

-5.9

-10.6

フェノール,合成ゴム,パラキシレン,ポリカーボネート

鉄鋼業

-1.0

-11.8

-45.8

普通鋼鋼帯,特殊鋼熱間圧延鋼材,普通鋼鋼板,普通鋼冷延広幅帯鋼

汎用・業務用機械工業

-0.4

-15.3

-19.1

汎用内燃機関,冷凍・冷蔵ショーケース,複写機

非鉄金属工業

-0.3

-6.3

-18.0

電気銅,アルミニウム地金

  • 「寄与度」とは,全体(ここでは鉱工業)の増減に対して,各業種の増減分がどれだけ影響を与えたかを示したものです。

3.主な業種の推移

化学工業

主な業種の推移(化学工業)のグラフ

食料品・たばこ工業

主な業種の推移(食料品・たばこ工業)のグラフ

生産用機械工業

主な業種の推移(生産用機械工業)のグラフ

 

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