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更新日:2020年2月14日

2018年漁業センサス結果確報:調査結果の概要1

-海面漁業調査(漁業経営体調査)茨城県結果-

 令和2年(2020年)2月14日掲載

 調査結果の概要

 海面漁業の生産構造

 1.漁業経営体

(1)経営体数

平成30年11月1日現在における茨城県の海面漁業の漁業経営体数は,343経営体で,前回調査(平成25年。以下同じ。)に比べ70経営体(16.9%)減少した。前回(13.8%)より減少率が拡大した。
地域別にみると,鉾田市は増減なしであったが,それ以外の市町はいずれも減少した。

図1:漁業経営体数の推移

漁業経営体数の推移のグラフ

第1表:漁業経営体数(単位:経営体)
区分 平成10 平成15 平成20 平成25 平成30 増減率(%)
平成20/
平成15
平成25/
平成20
平成30/
平成25
全国

150,586

132,417

115,196

94,507

79,067

-13.0

-18.0

-16.3

茨城

701

597

479

413

343

-19.8

-13.8

-16.9

第2表:市町村別経営体数(単位:経営体)
区分 平成20 平成25 平成30 増減率(%)
平成25/
平成20
平成30/
平成25

479

413

343

-13.8

-16.9

日立市

124

103

82

-16.9

-20.4

高萩市

1

-

-

-

-

北茨城市

80

53

50

-33.8

-5.7

ひたちなか市

60

70

57

16.7

-18.6

鹿嶋市

50

48

40

-4.0

-16.7

神栖市

49

48

44

-2.0

-8.3

鉾田市

15

11

11

-26.7

0.0

大洗町

100

80

59

-20.0

-26.3

(2)経営組織別経営体数

漁業経営体を経営組織別にみると,個人経営体は318経営体(全漁業経営体数に占める割合92.7%),団体経営体は25経営体(同7.3%)で,前回に比べ個人経営体は73経営体(18.7%)減少し,団体経営体は3経営体(13.6%)増加した。

第3表:経営組織別経営体数(単位:経営体)
区分 平成25 平成30 増減率
(%)
平成30/
平成25
経営体数 構成比
(%)
経営体数 構成比
(%)

413

100.0

343

100.0

-16.9

個人経営体

391

94.7

318

92.7

-18.7

団体経営体

22

5.3

25

7.3

13.6

会社

20

4.8

23

6.7

15.0

漁業協同組合

2

0.5

2

0.6

0.0

共同経営

-

-

-

-

-

その他

-

-

-

-

-

(3)漁業階層別経営体数

漁業経営体を漁業階層別にみると,前回に比べ沿岸漁業層と大規模漁業層は減少し,中小漁業層は増加した。

  • ア.沿岸漁業層(漁船非使用,無動力漁船,船外機付漁船,動力漁船10トン未満,定置網及び海面養殖)の経営体数は300経営体で,前回に比べ73経営体(19.6%)減少した。
  • イ.中小漁業層(動力漁船10~1,000トン未満)の経営体数は42経営体で,前回に比べ4経営体(10.5%)増加した。
  • ウ.大規模漁業層(動力漁船1,000トン以上)の経営体数は1経営体で,前回に比べ1経営体(50.0%)減少した。
第4表:漁業階層別・漁船種類別経営体数(単位:経営体)
区分 平成25 平成30 増減率
(%)
平成30/
平成25
経営体数 構成比
(%)
経営体数 構成比
(%)
沿岸
漁業層

小計

373

100.0

300

100.0

-19.6

漁船非使用

16

4.3

11

3.7

-31.3

無動力漁船のみ

-

-

-

-

-

船外機付漁船

29

7.8

34

11.3

17.2

1トン未満

5

1.3

3

1.0

-40.0

1~3トン未満

46

12.3

26

8.7

-43.5

3~10トン未満

275

73.7

224

74.7

-18.5

定置網

1

0.3

1

0.3

0.0

海面養殖

1

0.3

1

0.3

0.0

中小
漁業層

小計

38

100.0

42

100.0

10.5

10~20トン未満

25

65.8

27

64.3

8.0

20~50トン未満

1

2.6

2

4.8

100.0

50~100トン未満

-

-

-

-

-

100~500トン未満

5

13.2

3

7.1

-40.0

500~1,000トン未満

7

18.4

10

23.8

42.9

大規模
漁業層

小計

2

100.0

1

100.0

-50.0

1,000~3,000トン未満

2

100.0

1

100.0

-50.0

3,000トン以上

-

-

-

-

-

図2:経営体階層別経営体数

経営体階層別経営体数のグラフ

(4)漁獲物・収穫物の出荷先別経営体数(複数回答)

漁獲物・収穫物の出荷先をみると,「漁協の市場又は荷さばき所」に出荷した漁業経営体数は,332経営体数(全漁業経営体数に占める割合96.8%)で最も多く,次いで「漁協以外の卸売市場」が35経営体(同10.2%)となっている。

第5表:漁獲物・収穫物の出荷先別経営体数
区分 経営体数 全漁業
経営体数
に占める
割合
(%)

計(実数)

343

100.0

漁協の市場又は荷さばき所

332

96.8

漁協以外の卸売市場

35

10.2

流通業者・加工業者

8

2.3

小売業者・生協

3

0.9

外食産業

1

0.3

消費者に直接販売

自営の水産物直売所で

5

1.5

他の方法で

4

1.2

その他

2

0.6

  • 複数回答のため,計と内訳は一致しない。
(5)漁獲物・収穫物の販売金額別経営体数

漁獲物・収穫物の販売金額をみると,「1,000~2,000万円未満」が88経営体(全漁業経営体数に占める割合25.7%)で最も多く,次いで「500~1,000万円未満」が61経営体(同17.8%),「100万円未満」が59経営体(同17.2%)の順となっている。

第6表:漁獲物・収穫物の販売金額別経営体数
区分 経営体数 全漁業
経営体数
に占める
割合
(%)

343

100.0

100万円未満

59

17.2

100~300万円未満

37

10.8

300~500万円未満

20

5.8

500~1,000万円未満

61

17.8

1,000~2,000万円未満

88

25.7

2,000~5,000万円未満

43

12.5

5,000万~1億円未満

16

4.7

1億円以上

19

5.5

図3:漁獲物・収穫物の販売金額別経営体の構成比

漁獲物・収穫物の販売金額別経営体の構成比のグラフ

(6)営んだ漁業種類別経営体数(複数回答)

漁業経営体の営んだ漁業種類をみると,「船びき網」が190経営体で最も多く,次いで「小型底びき網」が123経営体,「その他の釣」が102経営体となっている。

 第7表:営んだ漁業種類別経営体数
区分 経営体数 区分 経営体数
計(実数)

343

はえ縄

遠洋まぐろはえ縄

1

底びき網

遠洋底びき網

-

近海まぐろはえ縄

-

以西底びき網

-

沿岸まぐろはえ縄

1

沖合底びき網1そうびき

8

その他のはえ縄

10

沖合底びき網2そうびき

-

遠洋かつお一本釣

1

小型底びき網

123

近海かつお一本釣

-

船びき網

190

沿岸かつお一本釣

8

まき網 大中型
まき網

1そうまき遠洋かつお・まぐろ

-

遠洋いか釣

-

1そうまき近海かつお・まぐろ

-

近海いか釣

-

1そうまきその他

11

沿岸いか釣

-

2そうまき

1

ひき縄釣

61

中・小型まき網

-

その他の釣

102

刺網

さけ・ます流し網

-

小型捕鯨

-

かじき等流し網

-

潜水器漁業

5

その他の刺網

86

採貝・採藻

69

さんま棒受網

1

その他の漁業

68

大型定置網

1

海面養殖

その他の貝類養殖

1

さけ定置網

-

 

小型定置網

-

その他の網漁業

20

  • 複数回答であるため,計と内訳は一致しない。

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 2.漁船

(1)総隻数

漁業経営体が過去1年間に漁業生産に使用し,調査期日現在保有している漁船の総隻数は465隻で,前回に比べ46隻(9.0%)減少した。

(2)種類別

漁船隻数を種類別にみると,船外機付漁船が93隻(全漁船隻数に占める割合20.0%)で前回に比べ4隻(4.5%)増加したのに対し,無動力漁船が1隻(同0.2%)で前回に比べ2隻(66.7%),動力漁船が371隻(同79.8%)で前回に比べ48隻(11.5%)それぞれ減少した。

(3)トン数規模別

動力漁船をトン数規模別にみると,前回に比べ1~3トン未満階層,3~5トン未満階層,50~100トン未満階層,100~200トン未満階層では減少したものの,その他の階層ではいずれも増加した。

図4:漁船隻数の推移

漁船隻数の推移のグラフ

第8表:漁船種類別隻数(単位:隻)
区分 平成25 平成30 増減率
(%)
平成30/
平成25
隻数 構成比
(%)
隻数 構成比
(%)

511

100.0

465

100.0

-9.0

無動力漁船

3

0.6

1

0.2

-66.7

船外機付漁船

89

17.4

93

20.0

4.5

動力漁船

419

82.0

371

79.8

-11.5

第9表:市町村別漁船種類別隻数(単位:隻)
区分 無動力
漁船
船外機付
漁船
動力
漁船

日立市

102

1

41

60

北茨城市

90

-

16

74

ひたちなか市

68

-

21

47

鹿嶋市

43

-

1

42

神栖市

85

-

-

85

鉾田市

11

-

1

10

大洗町

66

-

13

53

第10表:トン数規模別動力漁船隻数(単位:隻)
区分 平成25 平成30 増減率
(%)
平成30/
平成25

419

371

-11.5

1トン未満

5

9

80.0

1~3トン未満

58

46

-20.7

3~5トン未満

266

213

-19.9

5~10トン未満

18

24

33.3

10~20トン未満

29

47

62.1

20~30トン未満

-

-

-

30~50トン未満

-

-

-

50~100トン未満

15

2

-86.7

100~200トン未満

7

6

-14.3

200~500トン未満

21

24

14.3

500~1,000トン未満

-

-

-

1,000~3,000トン未満

-

-

-

3,000トン以上

-

-

-

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 3.個人経営体

(1)専兼業別経営体数
図5:個人経営体数の推移

個人経営体数の推移グラフ

個人経営体(318経営体)を専兼業別にみると,専業が186経営体(全個人経営体数に占める割合58.5%),漁業が主の第1種兼業が79経営体(同24.8%),漁業が従の第2種兼業が53経営体(同16.7%)で,前回に比べ専業は76経営体(29.0%),第1種兼業は2経営体(2.5%)減少し,第2種兼業は5経営体(10.4%)増加した。

第11表:専兼業別経営体数(単位:経営体)
区分 平成25 平成30 増減率
(%)
平成30/
平成25
経営体数 構成比
(%)
経営体数 構成比
(%)

総数

391

100.0

318

100.0

-18.7

専業

262

67.0

186

58.5

-29.0

兼業

129

33.0

132

41.5

2.3

第1種(漁業が主)

81

20.7

79

24.8

-2.5

第2種(漁業が従)

48

12.3

53

16.7

10.4

(2)基幹的漁業従事者の男女別・年齢別経営体数

個人経営体の基幹的漁業従事者(個人経営体の満15歳以上世帯員のうち,自営漁業の海上作業従事日数が最も多い者)を男女別でみると,基幹的漁業従事者が男性の経営体は316経営体(全個人経営体数に占める割合99.4%),女性の経営体は1経営体(同0.3%)で,男性は前回に比べ73経営体(18.8%),女性は1経営体(50.0%)減少した。
また,男性の基幹的漁業従事者の年齢階層別にみると,65歳以上の年齢階層の割合は48.1%であった。

第12表:基幹的漁業従業者の男女別・年齢別経営体数(単位:経営体)
区分 平成25 平成30 増減率
(%)
平成30/
平成25
経営体数 構成比
(%)
経営体数 構成比
(%)

総数

391

100.0

318

100.0

-18.7

海上作業従事世帯員がいる

391

100.0

317

99.7

-18.9

基幹的漁業従事者が男性

389

99.5

316

99.4

-18.8

29歳以下

1

0.3

-

-

-

30~39歳

11

2.8

20

6.3

81.8

40~49歳

46

11.8

28

8.8

-39.1

50~59歳

99

25.3

74

23.3

-25.3

60~64歳

61

15.6

42

13.2

-31.1

65~69歳

55

14.1

52

16.4

-5.5

70~74歳

54

13.8

41

12.9

-24.1

75歳以上

62

15.9

59

18.6

-4.8

基幹的漁業従事者が女性

2

0.5

1

0.3

-50.0

海上作業従事世帯員がいない

-

-

1

0.3

-

(3)後継者の有無別経営体数

後継者のいる個人経営体数は106経営体(全個人経営体数に占める割合33.3%)で,前回に比べ13経営体(10.9%)減少した。

第13表:後継者の有無別経営体数(単位:経営体)
区分 平成25 平成30 後継者有
経営体
増減率
(%)
平成30/
平成25
経営体数 うち後継者有 経営体数 うち後継者有
経営体数 割合
(%)
経営体数 割合
(%)
経営体

391

119

30.4

318

106

33.3

-10.9

(4)兼業種類別経営体数(複数回答)

個人経営体の兼業状況をみると,勤めている世帯員のいる経営体が82経営体(全個人経営体数に占める割合25.8%)で最も多い。民宿を行っている経営体は1経営体(同0.3%)で,年間利用者数は250人であった,また,遊漁船業を行っている経営体は32経営体(同10.1%),水産加工場が2経営体(同0.6%),その他が27経営体(同8.5%)であった。

第14表:兼業種類別経営体数及び民宿等の利用者数
区分 経営体数 構成比
(%)
年間
利用者数
(人)

個人経営体計

318

100.0

-

自営業

民宿

1

0.3

250

遊漁船業

32

10.1

-

水産加工場

2

0.6

-

その他

27

8.5

-

勤め

82

25.8

-

  • 複数回答のため,表11の兼業数の合計とは一致しない。

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〒310-8555 茨城県水戸市笠原町978番6

電話番号:029-301-2656

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