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更新日:2000年7月24日
人気タレントの逸見政孝さんがボールマン4型という極めて悪性の胃がんでこの世を去ってから、再び胃がんがクローズアップされています。日本は「胃がん王国」といわれるほど、胃がんによる死亡者は世界各国の中でもトップクラスです。日本のがん撲滅は胃がんの克服にあったといっても過言ではありませんが、最近では肺がんや大腸がんの増加率が高くなり、全国のがんによる死亡率は、男性は平成5年についに肺がんが胃がんを抜いてトップになりました。
しかしながら、グラフにみられるように本県においては、まだ男女とも胃がんによる死亡率が最も高くなっており、怖い病気であることにかわりはありません。
食物が直接通過する胃や食道のがんの発生は、食生活が深く関係しているといわれています。飲酒、塩分や熱いものなど胃や食道に刺激を与えるものを多くとり続けるとがんにかかりやすくなると言われています。
特に熱い茶がゆを食べる習慣のある和歌山県や奈良県などでは食道がんが多く見られます。またたばことも関係が深く、ヘビースモーカーはたばこを吸わない人に比べて胃がんや食道がんの罹(り)患率が高くなっています。
胃がんの治療法は近年急速に進み、早期発見であれば、内視鏡で診ながら病巣を切り取る内視鏡的治療などにより開腹しないでも治癒が可能となり、それだけ社会復帰も早くなったわけです。
医学の進歩により、胃がんは克服されつつありますが、胃に刺激を与える塩分や熱いもの、たばこなどを控え、レントゲン検査、胃カメラなどの定期検診を積極的に受けることが何より大切です。食道がんについても同じことがいえ、胃の検査のときに一緒に診てもらうと早期発見につながります。
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