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更新日:2000年7月24日
私たち消費者にとって日常生活上、気になるものの一つとして物価が挙げられるのではないでしょうか。戦後、全体的にみると一貫して上昇している物価ですが、その中には下落または横ばいに推移している品目も見受けられます。その代表選手が「物価の優等生」といわれる鶏卵です。では、なぜ卵は「物価の優等生」といわれるのでしょうか。
昭和25年当時、卵1キログラム当たりの値段は230円(1個当たり約14円)とネギ1キログラム当たり約11円や理髪料金の50円を大きく上回っており、かなり高額なものでした。そのため、一般の人は病気をしたときでもなければ、食べることが出来なかったごちそうだったようです。
45年後の平成7年の物価をみると、全体的には8倍になりますが、卵1キログラム当たりの値段は292円(1個当たり約17円)と昭和25年の1.3倍にとどまっているのに対し、ネギは666円で約60倍、理髪料金は3,492円で約70倍にもなっており、いかに卵が安定した物価の優等生かが分かるでしょう。
この背景として、卵の生産方法変化が大きな要因になっています。戦後、間もないころの農家の風景を記憶されている方はご存知のとおり、当時は、農家の庭先で鶏が放し飼いされて、産み落とした卵を手で拾うといったような方法が一般的でした。その後、経営の集約化が飛躍的に進み、現在は半ば工業製品といっていいほどのオートメーション化が図られた結果、卵の価格の安定が維持されているといえるでしょう。
また、本県は鹿児島県に次いで全国第2位の卵生産県であり、県の代表畜産物の一つになっております。今では、すっかり身近で安価な食べ物となっている卵ですが、卵は「完全栄養食品」といわれ、ほぼ栄養価が備わっている上に、どのように調理しても栄養価が損なわれない貴重な食材です。
このように卵は、物価の面だけでなく栄養面でも優等生といえるのではないでしょうか。皆さんの家庭でも今晩のおかずは、家計にも体にも助かる卵を使った料理にしてはいかがですか。
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