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更新日:2000年7月24日
みなさんは道を歩いていたり、自動車を運転しているときになどに、ヒヤリとしたり、ハットしたことはありませんか。私たちの周りでは、毎日たくさんの交通事故が発生しています。
平成8年の県内の交通事故による死亡者数は385人。年齢層別にみると65歳以上の高齢者層は113人(全年齢層の29.4%)と昭和62年の64人(18.2%)に比べ49人(11.2ポイント)急増しており、これは人口1万人当たりの交通事故死者数でみると、図に示すとおり全年齢層の実に2倍になっています。
どのような状態で死亡事故にあったのかをみると、歩行中が47人と圧倒的に多く、次に、高齢ドライバーの増加とともに自動車乗車中が30人と大きな人数となっております。さらに原因別にみると、歩行中では走行車両直前後横断22人、自動車乗車中では違反なし15人(同乗者など)、自転車乗用中ではわき見まん然運転8人、二輪車乗車中では一時不停止7人などが高い割合となっています。
高齢者は、個人差はあるものの若いときに比べ判断能力が低下し、体力も衰えてきています。そのため、交通事故にあった場合、負傷にとどまらず死亡に至る危険性が全年齢平均の約3.3倍と著しく高くなっています。
平成8年の65歳以上の高齢ドライバー数は13万5,755人、これは昭和62年と比べ約2.5倍、運転免許保有者全体の7.7%になります。
今回、道路交通法の改正により先月30日から、75歳以上の高齢ドライバーはマイカーに高齢者マーク(紅葉マーク)を表示するように努めなければならないとされました。交通事故を防止するため、一般ドライバーは、高齢者マークの張(は)ってある自動車には幅寄せ、割り込みをしない、また、歩行中や自転車に乗っている高齢者のそばを通るときには速度を落としたりして高齢者に対する思いやりのある交通マナーを心がけましょう。
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