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更新日:2000年7月24日
先月行われたサッカーのワールドカップフランス大会アジア地区第3代表決定戦の日本対イラン戦の視聴率は、深夜であったにもかかわらず最高で47.9%だったそうです。翌日、多くの方が睡眠不足のまま職場や学校へでかけたのではないでしょうか。
ところで、睡眠から連想される言葉として「寝る子は育つ」、「寝不足は美容の大敵」などがありますが、これらは科学的にも正しいことが証明されているそうです。それによると、睡眠中には成長ホルモンの分泌が高まるため、その作用とし、子供では骨が伸び、筋肉が太くなって体が大きくなり、大人では皮膚などの細胞分裂や新陳代謝が促進されて細胞の修復や新生が行われるからということです。また、大部分の人の睡眠時間は6時間から9時間の間に収まっていますが、「ナポレオンは3時間しか寝なかった」といわれているように、中には、1日3~4時間しか眠らない短時間型の人(ナポレオンやエジソンなど)や逆に10時間以上も眠る長時間型の人(アインシュタインなど)もいるようです。
それでは、平均の睡眠時間はどれくらいなのでしょうか。
平成8年社会生活基本調査によると、15歳以上の人の週平均の睡眠時間は、男子が全国で7時間52分、本県で8時間2分、女子が全国で7時間36分、本県で7時間41分となり、本県民は男女とも全国に比べれば長い睡眠時間を取れていることになります。中には、自分はこんなに睡眠時間を取れていないという人もいると思いますが、これはあくまでも平均なので、曜日や年齢や職業の有無などにより当然違ってきます。
全国の平均睡眠時間の推移を見ると、平成8年は5年前に比べて若干増加しているものの、グラフにみられるように睡眠時間はだんだん短くなってきており、昭和51年から平成8年までの20年間で男女ともに20分以上も短くなっています。
睡眠時間が短くなった原因としては、人々の就寝時間が遅くなったことが考えられます。例えば、平日の夜11時までに就寝している人の割合をみると、昭和61年には約65%でしたが、平成8年には約55%になり、この10年間で10ポイント近く低下しています。10年前と比べて約1,000万人も多く起きているという計算になります。このように就寝時間が遅くなり睡眠時間が短くなってきているということは、コンビニエンスストアの増加などに反映されている日本人のライフスタイルの変化の現れであるといえるでしょう。
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