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更新日:2000年7月24日

ウォーキングと健康-手軽さが受けブームに-

 平成10年8月28日紙上掲載

世の中の変化とともに私たちの生活様式や余暇,社会活動もだいぶ様変わりしてまいりました。平成8年に実施された社会生活基本調査は,私たちの生活時間の配分や自由時間における余暇活動(スポーツ,学習・研究,趣味・娯楽など)について調査する唯一のもので,県民福祉の向上や住みよい茨城づくりに寄与することを目的としております。

最近の健康志向からスポーツが再び見直されております。社会生活基本調査から本県のスポーツの行動者率(注)をみると,第1位ボウリング(26.4%),第2位軽い体操(25.7%)第3位ウォーキング(22.4%),第4位水泳(16.2%),第5位ゴルフ,スキー(ともに14.4%)となっています。
今回はこれらのスポーツの中で,最近ブームとなっているウォーキングにスポットを当ててみたいと思います。

運動不足が指摘されている昨今ですが,運動不足解消のため,エアロビクスやジョギングがブームとなりました。近年はいつでもどこでも気軽にできるウォーキングがブームとなっています。社会生活基本調査によると,全国では,この10年間でエアロビクスの行動者率が半分以下に減少しています。本県の場合は,エアロビクスやジョギングがおおむね横ばいであるのに対し,ウォーキングの方はこの10年間で5.7ポイントも増加しております。

年代的には55~64歳が34%と最も高く,次いで65~74歳が30.5%となっており,75歳以上でも25.1%の人が何らかの形でウォーキングを行っています。エアロビクスは時間と費用が掛かること,ジョギングはやや苦痛を伴うことと身体に負担がかかり必ずしも健康に良いとは言えない場合もあることなどから,安全かつ手軽で健康維持にも効果的なウォーキングが特に中高年においてブームとなっているようです。

ウォーキングの効能としては,次のことが挙げられます。
(1)高血圧の改善と予防(2)善玉コレステロールを増やして高脂血尿を改善(3)血糖値を下げて糖尿病予防(4)その他心肺機能の向上をはじめ肥満や便秘の解消など成人病一般の予防に効果があるといわれております。
糖尿病では,1日40分~60分のウォーキングを毎日,できれば血糖値が最も高くなる食後1時間後ぐらいに行うと顕著な効果が出ます。高血圧では,30分以上のウォーキングを毎日続けることによって,最高血圧で10~20ミリメートル水銀柱ぐらい,最低血圧で5~10ミリメートル水銀柱ぐらい下がります。女性のシェイプアップにも最適で,女性の間でも人気が高くなっているようです。

アメリカのアイゼンハワー元大統領は,心臓発作で何回も倒れたことで知られておりますが,その主治医であるホワイト博士は次のように言っています。「心臓病にならないために,太り過ぎるなたばこを吸うな歩け歩けそして歩け」と。ただ,高齢者の方や病気を患っている方は,医師のチェックを受けてから行うことが必要です。

  • (注)行動者率…15歳以上の人口に対する過去1年間に当該スポーツを行った者の割合

 

茨城県におけるウォーキング,ジョギング,エアロビクスの行動者率
茨城県におけるウォーキングの年代別行動者率

 

 

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