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更新日:2000年7月24日
ファーストフードにコンビニエンスストア,ファミコンの登場で遊びも戸外よりも室内で遊ぶことが多くなり,過剰なカロリー摂取や運動不足などにより児童・生徒の肥満傾向が増えてきました。また,進学熱の高騰で学校が終わるとまっすぐ塾へと遊ぶ機会そのものも減っているそうです。
学校保健統計調査の結果でも,とくに本県は菓子類の消費量が全国上位にあることも関係してか,グラフに見られるように最近4年間で小学生の肥満が全国を平均約1ポイント上回っており,今まで以上に将来成人病が増加することが予想されます。このため,国は近年子供のころからの尿糖(にょうとう)検査を義務づけ,子供のころから肥満や糖尿病をはじめとした生活習慣病の予防に努めています。(政府は平成8年12月から成人病にかわって生活習慣病という概念を導入しました。)
かつては,おもてで野球にサッカー,ドッジボールなど友達何人かで遊ぶことが遊びの主体でしたが,最近は一人で部屋に閉じこもって朝から晩までファミコンなどに興じる子供も少なくないようです。今ではみんなで遊ぶ機会もめっきり減り,子供たちは集団で何か一つのことを成し遂げることが苦手になったとよくいわれます。これらのことが,今の子供たちが大人になって社会に出たときうまく会社や組織になじめず,ストレスや何らかの病気にかかり易い環境をつくっているのではないかと懸念されます。
以前アメリカでホーソン実験という有名な大規模調査が行われましたが,この調査でフォーマルグループとインフォーマルグループの存在が指摘されました。社会や集団を維持発展させるものは飲み友達や遊び仲間に代表されるインフォーマルグループであることが明らかになったわけですが,子供の時から仲のいい友達どおしで戸外等でよく遊び,バランスのよい食生活を心がけることが,肥満解消にもつながり,また近い将来大人になったとき組織人として健康で豊かな人生をおくる第一歩ではないでしょうか。
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