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更新日:2000年7月24日
現在ワインは第5次ブームだそうで,特に女性を中心に広まっているようです。
ワインが日本に伝わった時期については様々な説がありますが,宣教師フランシスコ・ザビエルが時の天皇にゼンマイ時計や火縄銃とともに葡萄酒を献上したという文献があり,遅くもこの頃には日本に伝わっていたようです。
今日のワインブームにはいくつか理由があるようです。食生活の欧米化やボージョレ・ヌーボーの人気,外国産ワインの値下がりなどが挙げられますが,日本人のお酒の飲み方が変わってきたことも大きな理由ではないかと思われます。酔うためでなく,味わうために飲む人が増えてきたといわれますが,ワインの持つイメージがそれにマッチしたとも考えられます。
さて,家で飲むお酒の消費量について,ここ10年間の統計データをグラフにしました。これで見ると,ワインの消費量(全国平均)はこの10年間で約3倍になっています。
参考までに水戸市のワイン消費量を示しましたが,ほぼ同様の傾向にあります。絶対量ではまだまだ日本酒や焼酎には及びませんが,平成8年にはウイスキーを上回っています。焼酎は酎ハイブームもあって安定した消費量ですが,日本酒とウイスキーが低迷しているのがうかがえます。グラフには現れていませんが,ビールは平成6年をピークに若干落ち込んでいるとはいうものの,平成9年では58リットルと,やはり一番多く飲まれているようです。ちなみに「酒類」全体の支出金額は,全国平均52,900円に対して水戸市は50,300円と,若干低い結果が出ています(1世帯当たりの年間平均金額,平成9年家計調査年報)。
最近,ワインに含まれるポリフェノールがガンや痴呆症に効能があるという報道がなされていますが,昨今の健康ブームもワインの消費量に一役買っているようです。もっとも,ワインのアルコール度数は14~15度ですから,量を過ごせば良くないことは言うまでもありません。水戸光圀公や徳川慶喜公も召し上がったといわれるワイン,適量を守って楽しんでいただきたいものです。
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