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更新日:2000年7月24日

昼夜人口の比率-高い順に神栖,水戸,五霞-

 平成11年2月12日紙上掲載

このコラムを混雑する電車の中でお読みの方もいらっしゃると思います。平成7年の国勢調査によれば,15歳以上の通勤・通学者は全国で6348万人もいます。この数字を見ると,乗り物や道路が混雑するのは当然という気がしてきます。

調査結果をもう少し詳しくみてみましょう。従業地または通学地が自分の住所地の市区町村内の者は3278万人で,残りの者は従業地または通学地が他の市区町村ということになるので,この人の流入と流出という現象が生じます。ここから昼間人口と常住人口の差が生じます。ここで,常住人口とは調査時に調査の地域に常住している者をいい,昼間人口とは(常住人口-流出人口+流入人口)で算出された人口をいいます。

本県の常住人口は,平成7年調査時で295万4千人ですが,昼間人口285万3千人と10万1千人の流出超過です。流出先としては,東京都23区内への8万3千人が際立っています。

県内の市町村別では,昼夜間人口比率(常住人口100人当たりの昼間人口の割合)について,高い順に挙げると,神栖町,水戸市,五霞町,土浦市,鹿嶋市です。これらは,大きな工場が立地していたり,行政,商業や教育の機能が集まっている市町といえるでしょう。

このうち,水戸市は,平成7年調査時の常住人口24万5千人に対し,昼間人口は29万1千人にもなります。水戸市の昼夜間人口比率は118.7であり,全国の47県庁所在地の中で,東京23区,大阪市に次いで3番目に高い数値です。

昼夜間人口比率の低い順では,利根町,茎崎町,伊奈町,瓜連町,牛久市であり,首都圏や水戸市などに通勤・通学する者が多い市町が挙がってきます。

ちなみに,東京23区には,他市町村から369万人が通勤・通学しており,まさに過密・集中していると言えます。

この過密・集中の現状を緩和のために首都新機能移転が検討されているところであり,本県の「茨城中北部地域」も候補地となっています。本年秋ごろには移転候補地の選定が予定されていますので,ぜひ本県への誘致を実現させたいものです。

昼夜間人口比率

 

 

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