本県ゴルフ事情-全国4位の利用者数-

 平成11年4月9日紙上掲載

すっかり暖かくなりましたね。暖かくなると,そろそろゴルフの虫がうずいてきた方も多いのではないでしょうか。冬の寒風吹き荒れる中でプレーするのはちょっときついと思っていた方も,春になり陽気に誘われ,あの広いグリーンでナイスショットを打ったときのそう快感を味わうために,またいそいそとゴルフバックを担いで出かけてゆく季節になってきました。そこで今回はゴルフのお話です。

暖かくなるとゴルフをする機会が増えることは,統計調査の結果にも表れています。平成9年に実施した特定サービス産業実態調査によれば,月別利用者数を対前月比でみると,3月は全国で171.7％,本県でも159.1％という比率が出ています。これは,1年の中で最も高い伸びを示しています。春の訪れとともに,ゴルフの季節もまた始まるようです。

それでは,1年の中で1番ゴルフの利用者数が多い月はいつでしょうか。調査結果によると5月で,平成9年では全国で約930万人の利用者がありました。次いで,10月,11月の利用者が多いという結果が出ています。意外と少ない月が9月で,7月,8月とほぼ同じ,約800万人の利用にとどまっています。これは,9月には旅行や運動会,稲刈りなどの行事が多く,また,秋雨の時期にあたるため,気候の割には利用者が少ないのではないかと考えられます。

本県の気候や地形の特徴は,なかなかゴルフに適しているようです。まず,ゴルフ場の数ですが,兵庫県,千葉県,栃木県,北海道に次いで全国第5位に位置しています。これは,可住地面積が広いという本県の特徴と,大いに関係があると考えられます。また,年間売上高では全国第5位,年間延べ利用者数では第4位という結果がでています。気候が温暖で1年を通してゴルフを楽しめ,また首都圏に近いことから,県内だけでなく県外からも多くのゴルフ客が訪れているなど,本県のゴルフ事情がうかがえます。

腕に自信がある方もそうでない方も,同じグリーンで一緒に楽しめるのがゴルフの魅力のひとつです。あの広々とした,開放感あふれる空間に立ち,日ごろのストレスも何もかも忘れて,小さな白いボールを青い空に打ち上げに行きませんか。

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