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更新日:2000年7月24日

交通事故多発県-汚名返上へマナー向上-

 平成11年6月1日紙上掲載

本県は全国でも屈指のマイカー県として知られています。平成10年3月1日現在の自家用乗用車保有台数は144万台で,これは県民の2人に1人が乗用車を保有している計算になります。人口千人あたりの台数でみると富山県に次いで全国5位に位置しています。また,道路の実延長距離も長く,北海道に次いで全国2位です。他県と比較すると本県は,道路交通への依存度が高いといえるでしょう。

ところで,残念なことに本県は「交通事故多発県」でもあります。昨年の県内の交通事故件数は,2万3千件で過去最悪を更新しました。これは,1日あたり63件の事故が発生していることになります。また,昨年は353人が交通事故により命を落としました。10万人あたりの事故発生件数と事故死亡者数でみると,全国の中でそれぞれワースト4位,6位という不名誉な順位となっています。
自家用乗用車保有台数と運転免許保有者数は共に,年々増え続けており,今後ますますモータリゼーションは進展すると考えられます。このため,安全な交通社会の構築は,県を挙げて取り組まなければならない焦眉の課題です。

交通事故の発生を防止する対策はいくつか考えられますが,一つには道路交通環境の整備が挙げられます。本県の道路実延長距離千キロメートルあたりの立体横断施設数(全国38位),横断歩道数(全国36位),信号機設置数(全国43位)などの全国順位は,残念ながらいずれも低い水準にあります。一概に言うことはできませんが,10万人あたりの事故発生件数が全国で最も低い沖縄県が,いずれの項目でも全国で高順位であることを考えると,より整備された交通安全施設が事故を抑止する一つの手段になっていると言えます。

しかし,交通環境の整備は一朝一夕に成せるものではありませんし,交通事故を減らす決定的な対策ではありません。「交通事故多発県」の汚名を返上するために,最も効果的なのは言うまでもなくドライバーのマナー向上でしょう。

10万人あたり交通事故発生件数

  • 資料出所:交通白書(茨城県警察本部)

さて,暦のうえで梅雨入りし,雨の日が多くなる季節です。雨の日は,ブレーキを踏んだ後,止まるまでの距離が1.5倍に伸びるそうです。ドライバーの皆さん,安全運転を心掛けて,事故のないように気をつけてください。

 

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