ガーデニング人気-水戸市の支出額は10位-

 平成11年8月27日紙上掲載

最近は生活に潤いを求める人が増えているためか,ガーデニングが人気となっているようです。「園芸」というと,高齢者の趣味のように受け取られがちですが,「ガーデニング」という言葉が一般化してからは広い年齢層でブームとなっています。

ガーデニングは本来,庭づくりを意味しますが,最近では集合住宅に住み,土地を持たない家庭でも玄関先やベランダ,屋上などちょっとした空間を草花で飾り,花と緑の空間づくりを演出して楽しむ人も増えています。園芸を気軽に楽しめるプランターのような用具や,大きめの鉢に数種類の草花を寄せ植えするコンテナガーデンもブームになっているようです。また,新たなマーケットとして,種苗ばかりでなくガーデニング関連の図書,商品に関する消費者の関心も高く,売り場を広げたり,講習会を開くガーデニングセンターやホームセンターも増えています。

一方,プランターや家庭菜園で作った野菜を食卓にのせて楽しむ人も増えており,最近各自治体では野菜や花づくりの場として手ごろな値段で提供する市民農園の人気も高く,募集に対して毎回数十倍の申し込みがあり,人気のほどがうかがえます。

総務庁の1998年の家計調査によると,水戸市のガーデニングに関する支出(園芸品・園芸用の用具)は1世帯あたり年間12,489円（全国は10,790円）と全国では第10位にランクしています。
また,96年社会生活基本調査結果でも,本県は趣味として「園芸・庭いじり」を行った人の割合が全国で第6位と,そのブームの高さを示しています。

花や緑には,見ることで「心の安らぎ」,育てることで「喜びや満足感」が得られる精神的効果と作業することによる運動効果との両面があり,これから高齢化の進むわが国ではますます注目されそうです。今後各地域では,花と緑に色どられた美しい街並みが形成されていくことでしょう。

• 資料：家計調査（総務庁）より

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