県内スポーツ事情-野球場数は全国5位-

 平成11年9月10日紙上掲載

ペナントレースも終盤を向かえ,日本シリーズに向けて今シーズンのプロ野球も佳境を向かえています。

ところで,子どもたちの遊びといえば野球だけという時代はすでに過去のものとなっているようです。しかし,スポーツ新聞の1面には連日のようにプロ野球の記事が扱われており,野球が日本人にとって最も関心のあるスポーツの一つであることには,今も昔も変わりないようです。また,「理想の上司」なるアンケートでも,上位には必ずといっていいほど,長嶋監督や野村監督等のプロ野球チームの監督が名を連ねています。日本人にとって野球は,単なる「スポーツ」という域を越えた存在であるといえるでしょう。

そんな日本人の中でも,茨城県民は特に野球好きであることが,社会生活基本調査により明らかとなっています。本県の野球の年間行動者率をみると,平成3年が全国7位,8年が全国6位で,全国の都道府県民と比較すると,より多くの方が野球に接しているのがわかります。また,平成8年体育・スポーツ施設現況調査（文部省）によると,本県には635の野球場（固定したバックネットがあり,主として野球・ソフトボール専用のもの）があります。これは,実数でも全国5位,人口100万人当たりでみると秋田県に次いで日本で2番目に野球場を有している県ということになります。国民的な人気を誇る野球ですが,その中でも県民は,実際にプレーするのが特に好きなようです。

一方,本県には,グラフのとおり野球場に限らず,陸上競技場が全国7位,サッカーやラクビー等を行なう球技場が全国3位,屋外テニス場が全国4位,ゴルフ練習場が全国3位,意外なところでは柔道場が全国9位,剣道場が全国7位と実にさまざまなスポーツ施設が,数多く設置されているのがわかります。また,これらの施設の利用者の一端を成すスポーツ少年団には全国3位の40,299名（平成10年10月1日現在）の子どもたちが在籍しています。

充実した施設や広い競技人口の裾野が,将来,名選手や,ヨーロッパのように一種の文化として老若男女がスポーツを楽しむ環境を生み出すことを期待したいものです。

資料：平成8年体育・スポーツ施設現況調査

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