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更新日:2002年7月22日
茨城県の南部に位置する霞ヶ浦・北浦は,面積が208.64平方キロメートルで,滋賀県の琵琶湖に次いで我が国第2位の湖です。
この霞ヶ浦・北浦は,海跡湖特有の浅い湖で,栄養に富んでいるため漁業生産力は高く,わかさぎ,しらうお,えび,いさざあみ,はぜ等を対象とする漁船漁業や,こい等の網いけす養殖業が盛んに行われています。
平成9年の漁獲量は4,263トンで,全国湖沼漁獲量の14%を占め,島根県の宍道湖,青森県の小川原湖に次いで第3位です。一般に湖沼の漁獲対象物は,しじみが主であるのに対して,霞ヶ浦・北浦は魚類及びえび類が主体となっているのが特徴的です。
また霞ヶ浦・北浦のこいの養殖は,平成9年の生産量が5,230トンで全国生産量の42%を占め,昭和50年以降全国一のこいの生産を誇っています。
最近では,環境の変化のためか霞ヶ浦・北浦に生息する魚種も変化してきており,県内水面水産試験場によると,ブラックバスは減少しているもののブルーギル,ペヘレイといった外来魚をはじめ,あゆが増加してきています。なかでもペヘレイは南米原産で「魚の王様」ともいわれ,身は透明感のある白身で,刺身や天ぷら,フライで食べると大変美味しく,国内では霞ヶ浦・北浦だけで自然繁殖しているという極めて特異な魚です。
霞ヶ浦・北浦には,首都圏に近い手軽なレジャースポットとして多くのレジャー客が訪れており,特にこいやふな,近年では前述のブラックバスの釣り客が急激に増加しております。県霞ヶ浦北浦水産事務所が平成9年5月に行った調査によると,ゴールデンウィークには1日あたり約1万人の遊漁者が霞ヶ浦・北浦に訪れています。この遊漁者の増加に伴い,ごみの放置,遺棄されたルアー針によるけがや漁具破損などの漁業者とのトラブルも生じています。
湖の水質浄化対策等,課題も多々ありますが,霞ヶ浦・北浦がいつまでも私たちにとって豊かな湖であるよう大切にしていきたいものです。
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