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更新日:2002年7月22日

環境保全規格ISO14001-本県取得団体170で全国8位-

 平成12年8月26日紙上掲載

地球規模の環境問題について,様々な取組みがなされています。今回は,そのひとつであるISO14001についてお話ししたいと思います。

ISO14001とは,スイスにある国際標準化機構(ISO)が定めたものです。ISO9000シリーズが品質保証の国際規格であるのに対し,ISO14000シリーズは,環境保全のための規格で,1996年から発効しています。排水や廃棄物など,企業等が環境に与える負荷を減らすための経営方針や行動計画の基準を示したものです。
ISO14001を取得することによって,企業等が環境へ与える負荷を見直すことで,省エネやエコロジー商品の開発につながり,ひいては企業等のイメージアップにつながることも期待されています。

今年6月末におけるISO14001の認証取得状況は,国や地方公共団体を含めた企業等の全国合計で3,992件となっており,本県では170の企業等で認証を受けています。これは都道府県別では第8位の数字です。民営事業所のみで見てみると,本県において1万事業所当たり12.6件であり,これは滋賀県(17.7件),三重県(13.5件)に次ぎ,全国では第3位となります。
また,最近の県内企業等の認証取得の推移は,1997年が29件,1998年が38件,1999年が56件,2000年も6月末現在ですでに30件を数え,企業等の環境問題への取組みが急速に進んでいることがうかがえます。

県内の市町村でも昨年11月に総和町が,今年3月に古河市が,6月には北浦町がISO14001を認証取得しています。本県においても茨城県公害技術センターが認証取得を目指しています。地方公共団体のISO14001認証取得には,地球環境問題に対する職員の意識の高揚や,地域住民や企業等に対しての先導的役割を示す期待も込められているようです。

しかし,ISO14001は,認証取得そのものが重要なのではなく,むしろシステムを導入してそれをどのように継続・習慣化していくかが重要だと思います。
私たちも常に地球にやさしく生活することを心がけ,ゴミを減らす,省エネを進めるなど,出来ることから始め,習慣化していきましょう。

 

1万事業所あたりISO14001取得件数

  • 資料:日本規格協会(環境管理規格審議委員会事務局)調べ
    平成11年度事業所・企業統計調査(総務庁統計局)

 

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