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更新日:2002年7月22日

交際費-景気を占う目安に-

 平成13年3月10日紙上掲載

冬ごもりをしていた虫が穴から出てくるといわれている啓蟄(けいちつ)も過ぎ,一段と春めいてきました。進学,就職,転勤,退職,結婚など人生の節目を間近に控えて慌ただしい日々をお過ごしの方も多いと思います。

祝儀,餞別(せんべつ)など,何かと交際費を支出する時期ですが,どれ位かかっているのでしょうか。平成12年(昨年)の総務省の家計調査によると,水戸市では,交際費(現金での贈与のほか,交際目的の食料費,家具・家事用品費,被服費なども含みます。)として,1世帯当たり月平均32,027円を支出,月平均の生計費(消費支出金額)319,672円の約10.0%を占めています。全国平均は月29,897円で,生計費の約9.4%ですから,水戸市は全国に比べ交際費がやや多いようです。

県庁所在地の中で最も交際費が多いのは福島市の42,757円,以下,甲府市,富山市の順で,水戸市は8番目となっています。最も少ないのは,那覇市の23,164円となっています。

次に,水戸市の交際費の年次別推移をみてみましょう。1980年代後半は月平均32,000~33,000円で推移していましたが,90年代初めのバブル経済期に大幅な増加となり,90~93年は36,000~44,000円台に達しました。その後,景気が低迷期に入ってからは減少傾向を示し,96~97年は28,000~26,000円台まで低下しました。
また,交際費が生計費に占める割合をみると,80年代後半は10~11%台でしたが,91年には12.8%とピークに達し,97年には7.1%にまで大きく低下しています。

このように,交際費は,好況時には増加する半面,不況時にはリストラされ,生計費に占める割合も切り詰められる傾向がみられるようです。
98~2000年の3年間の交際費は,月平均で3万数千円,生計費に占める割合も10%台とかなり上昇が見られ,景気が拡大傾向にあった80年代後半の水準にまで高まってきましたので,今後の景気を占ううえでも交際費の動向が注目されるところですね。

 

水戸市の年平均月額交際費の推移グラフ

 

 

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