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更新日:2002年7月22日

花粉症-飛散量,全国の5倍(水戸)-

 平成13年3月24日紙上掲載

桜前線北上中と聞くと何となく心が浮き浮きしてきますが,この時期,首都圏の十人に一人はスギやヒノキなどによる花粉症のため,憂うつな季節になるといわれています。
さて,この花粉症ですが,1960年代になって「これはアレルギーである」と明らかにされました。花粉が目や鼻の粘膜に接触し,一定量以上吸収するとアレルギー症状が現れるとのことです。

花粉の発生量は,前年の夏の日照時間が長いと多くなるといわれています。去年の夏は晴天続きで暑かったので,今年の花粉の量は全国的に例年より多くなるだろうと予測されています。
ところで日本気象協会の資料によると,水戸市の観測地点では年間の花粉の飛散量が多く,平成12年は1平方センチ当たり約9,000個で,全国平均(水戸市除く)約1,700個の5倍程度,東京都千代田区約2,900個の3倍程度となっており,同協会が観測している全国の都市の中でも,特に水戸市は毎年花粉の量が多いそうです。
この花粉の飛散量が多い理由としては,花粉の発生量,風向き,立地条件などが考えられますが,林野庁森林総合研究所の資料によると,スギ・ヒノキ林の分布密度の高い地域が,関東平野を取り巻いていることに加えて,本県内陸部に入り込んでおり,また,水戸地方気象台の資料によると,この時期,北北西や東北東の風が多いことで,水戸市の飛散量が多いのかも知れませんね。

花粉症対策ですが,やはり有効なのは花粉を吸わないことです。最近の研究ではディーゼル排気ガスが花粉症の発症を促すことも指摘されていますが,外出時にマスクをかけたり,家に帰ったらうがいや洗顔を行ったりと,ちょっとしたことでも予防効果が上がるとのことです。
地域差はありますが,5月中旬ごろまで多くの花粉が飛散すると考えられます。これといった治療法はないようですが,進学や就職,転勤など,新しい生活がはじまる大切なこの時期を,すがすがしく快適に過ごしていくためにも,予防を心掛けましょう。

 

花粉の飛散数グラフ

 

 

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