なぜなに統計:Q.統計データの表し方は?
A.統計データは数値ですが、具体的な意味を持つ数値だということを理解することが大切です。
相対比の意味と使い方
- 相対比:面積1平方キロメートル当たり人口、人口一人当たり県民所得、従業者一人当たり売上高等
- 相対比を使う意味:集団の大きさの影響を取り除いたかたちで比較できるから
(1)分子・分母の対応付け
例.各県の酒類消費量を人口の相違を考慮に入れて比べるには、どのような相対比を用いるべきか。
- 販売量:分子
- 分母:人口の属性、人口の対応付け
- 人口の属性では、酒を飲めるのは20歳以上だから20歳以上の人口で比較するか、あるいは総人口で比較するか。
- 人口の対応付けでは、住んでいる場所(常住地)だけで酒を消費しているとは限らないから、昼間人口にするか。
(2)人口比・面積比の使い分け
- 原則:人を単位とする集団の計量の場合は人口当たりの比率を使う。
- 例.各市町村における図書館の多少を比較するには、どのような比率を使えばよいか。
- 基本:人口(人口千人当たりの図書館数)
- 例外:図書館の便宜性を考え(居住地からの距離)、面積(1平方キロメートル当たりの図書館数)
ただし、この場合も図書館が近接して立地しているため、ある地域では不便だという観点では評価できない。
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