ここから本文です。

更新日:2017年8月23日

トピックス2015年度

トピックスのトップページ

 

 

2016年度の記録へ 

 

2014年度の記録へ

成26年度試験成績・27年度試験設計検討会を開催(2015年5月11日)

5月11日、鹿島地帯特産指導所で標記検討会を開催しました。検討会には、生産者、関係機関等、計43名が出席し、鹿南地域の特産であるピーマン、輪ギク、センリョウの昨年度までの試験成績についての検討を行うとともに、今年度の試験設計についての意見交換を行いました。

ピーマン試験は、苦みの少ないピーマン品種の開発やプランター栽培における液肥濃度と植物体内の窒素濃度、収量の関係性、CO2施用、モザイク病対策技術等について説明しました。

輪ギク試験では、生理障害の1つである“虎葉症”の発生要因について、現地の多発圃場では高湿度であること等を紹介し、センリョウの立ち枯れ性病害対策の試験では、種子の皮をむくことによる種子汚染の抑制や敷きわら等マルチングによる発病抑制効果等について説明しました。

鹿島地帯特産指導所では、これからも関係機関と連携し、産地の発展につながる試験研究を行っていきます。

20150511_写真1:ピーマン圃場

写真1:ピーマンのプランター栽培圃場での説明

20150511_写真2:キク虎葉症

写真2:キク‘虎葉症’試験の説明

 

第1回主要課題現地検討会(ピーマン)を開催(2015年10月29日)

所内でピーマンの試験課題について検討会を開催し、生産者、関係機関等、計32名が参加しました。実際のピーマン試験圃場を見学しながらこれまでの試験結果や栽培状況を説明した後、会議室においてピーマンの試食と土壌病害の1つであるネコブセンチュウについて講演を行いました。

プランター栽培における植物体中の硝酸態窒素量による液肥管理と収量の関係や、CO2施用によって草勢が向上しわき芽の発生や伸長が良くなること、また接木苗は台木品種によって適する株間が異なること等を紹介しました。

ピーマンの試食では3品種のピーマンを食べ比べ、苦みとおいしさについてアンケート調査を行いました。最後にネコブセンチュウの生態・防除について説明しました。

出席者からは、プランター栽培での液肥濃度や回数、プランター栽培特有の問題点の有無、接木苗の価格や病気への強さ、CO2の施用時間帯や施用位置、CO2ガスの価格、ネコブセンチュウの天敵資材やセンチュウに強い土作り等について質問があり、熱心な質疑応答が行われました。

20151029_写真1:ピーマンのプランター栽培の見学

写真1:ピーマンのプランター栽培の見学

20151029_写真2:ピーマンの試食(食味調査)

写真2:ピーマンの試食(食味調査)

 

第2回主要課題現地検討会(センリョウ)を開催(2016年2月19日)

2月19日、鹿島地帯特産指導所でセンリョウの検討会を開催し、生産者、関係機関等15名が出席しました。

最初にセンリョウ炭疽病防除に関する研究について、種子伝染リスク回避のための皮むき播種、各薬剤の防除効果、敷き藁によるマルチングの効果に関する試験の成果を報告し、検討を行いました。特に生育促進効果も高い敷き藁については、生産者の高い関心が寄せられました。

続いて、1月26日から2月16日にかけて茨城港常陸那珂港区で行った、輸出を想定したセンリョウのCAコンテナ貯蔵試験の結果について、出庫したセンリョウを展示した上で報告を行いました。湿式輸送を想定し、バケツに生けて貯蔵したセンリョウは、3週間(CA貯蔵2週間の後、通常の冷蔵1週間)の貯蔵後も高い品質を保っており、船便での長距離輸送の可能性が示されました。展示されたセンリョウを前に、参加者の間では「資材を工夫すればさらに高品質の輸出ができるのではないか」等、活発な意見が交わされ、センリョウの輸出に関する関心の高さが伺えました。

鹿島地帯特産指導所では、本検討会で生産者および関係機関から出された意見を反映させながら、さらに実用性の高い技術の開発に取り組んでいきます。

20160219_写真1:室内検討の様子

写真1:室内検討の様子

20160224_写真2:コンテナ貯蔵したセンリョウ

写真2:コンテナ貯蔵したセンリョウ

 

第3回主要課題現地検討会(輪ギク)を開催(2016年2月24日)

2月24日、鹿島地帯特産指導所及び現地圃場で輪ギクの検討会を開催し、生産者、関係機関等延べ16名が出席しました。

本検討会では、現地の秋ギクで発生している生理障害「虎葉症」に関する研究ついて、本年度の成果の説明および意見交換を行いました。

虎葉症の発生原因は長年不明でしたが、研究により土壌水分や土質との関連性が解明されつつあります。参加者からは「客土で改善できるのではないか」等、土壌、土質の改良による虎葉症改善の可能性について活発に意見が出されました。

今後は、本検討会で生産者および関係機関から出された意見を反映させながら、改善策の開発に取り組んでいきます。

20160224_写真:輪ギク圃場の見学

写真:輪ギク圃場の見学

 

 

このページに関するお問い合わせ

農林水産部農業総合センター鹿島地帯特産指導所 

〒314-0133 茨城県神栖市息栖2815

電話番号:0299-92-3637

FAX番号:0299-93-1340

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

質問:このページの情報は役に立ちましたか?

質問:このページは見つけやすかったですか?