1. ホーム
  2. 営農アドバイス
  3. 2014営農アドバイス
  4. ハウス栽培の高温対策-換気と遮光で障害防止-

ハウス栽培の高温対策-換気と遮光で障害防止-

近年、夏の平均気温が高くなり、酷暑の年が多くなっています。一方で、アブラムシ類やコナジラミ類など微小害虫対策として、ハウスへのネット展張が徹底されてきたため、ハウスの風通しも悪くなっています。このことから、特に生育期に夏越しするハウスの抑制栽培では高温障害の発生に注意が必要です。ここでは、ハウス栽培での、高温対策について紹介します。

抑制トマト・キュウリでの高温障害

一般にトマトは35℃程度以上の高温で花器官に障害を起こし、実付きが悪くなります。また赤色色素のリコピンの生成は30℃以上では抑制されるため、高温下での果実は黄色味がかった色調となってしまいます。

一方、単為結果するキュウリでは、花器官への直接的な影響は少ないものの、耐暑性の強い夏キュウリ品種でも、昼間の気温が30℃を超え、一日の平均気温が25℃を超えるようになると、茎葉の消耗が激しく、草勢の衰えによる結実障害(着果不良)が発生します。

高温抑制対策について

効果的な対策としては、水の気化熱を利用した細霧冷房やパッド&ファン、またはヒートポンプを使った冷房などがあります。これらは、大型鉄骨ハウスでの導入事例はありますが、主にパイプハウスで生産されている本県の抑制トマト・キュウリ等への導入は構造上からも、コスト面からも容易ではありません。そのため換気と遮光を組み合わせた対策が主体となります。

効率的な換気方法

大半のハウスでは自然換気が行われています。
自然換気では施設内の高温の空気を上方に逃がし、施設下部から外気を取り入れるのが合理的で、その効率は換気窓面積が大きいほど、また天窓と側窓の垂直距離が大きいほど高くなります。従ってネットの展張を前提に、ハウスサイドの換気幅を広くして肩部まで換気できるようにし、更に妻面でも換気を行えるようにします。

天窓を設けないハウス栽培では、上部に高温の空気がたまるので、電源を確保できる場合は、循環扇を設置して、妻面からハウス外に吐き出す強制換気を組み合わせると効果的です。

遮光率を高くしすぎない

高温年でも低温年でも、晴天日の日射量は同じです。高温だからといって遮光率を高くし過ぎると日射量不足により節間が伸び過ぎて徒長してしまいます。可能ならば10時から15時頃のみの遮光とするのが適当です。

また、遮光被覆資材を掛け放しにする場合は梅雨明けから8月半ばまでに限ることとします。この場合の遮光率は20〜30パーセント程度にとどめます。 ほかに、ハウス外張りフィルム外面に遮光塗膜を作る遮光資材の普及も進んでいます。

(専門技術指導員 K.H)

このページのトップへ