アカシア属には約600種が含まれ,おもに南半球の熱帯や亜熱帯,とくにオーストラリアには多くの種類が分布します。小さな黄色い花が多数ついて房状になる種類もあり,木全体が黄色に染まるように咲きます。芳香をもつ種類も多く,香水の原料にされます。
通称「ミモザ」と呼ばれており,中でもフサアカシアはフランスではミモザとして知られ,ミモザ祭りに使われていますが,植物学上のミモザは同じマメ科のオジギソウをさします。日本ではギンヨウアカシア,サンカクバアカシア,フサアカシアなどが庭木や切り花用として栽培されおり,2月から4月に開花します。
3月8日は「ミモザの日」です。この日は国連が定めた「国際女性デー」で,「ミモザの日」はイタリアでこの「女性の日」の頃に咲くミモザの花を男性が女性に贈る習慣があることに由来しています。
(平成30年3月掲載)