アルストロメリア(アルストロメリア科)2014年11月掲載

アルストロメリアの写真

花言葉は、「未来への憧れ」、「エキゾチック」、「凛々しさ」などです。

南米のチリを中心にブラジル、ペルー、アルゼンチンなどに100種近くの野生種が分布しています。湿地から砂漠地帯にかけて、また、光の少ない熱帯雨林の低地からアンデス山脈の高地まで、種によって生育地はまちまちで性質も異なります。原産地とその姿から「ペルーの百合」、「インカ帝国の百合」の異名があります。和名は「百合水仙」です。

地下茎を伸ばして地中にやや細長い球根をつくり、増殖します。花の最盛期は5月~6月ですが、四季咲き性の品種は春~晩秋まで花を咲かせます。花色は赤、ピンク、黄、オレンジ、白などカラフルで花びらには条斑(じょうはん)というすじ状の模様がはいります。

日本には1920年代(大正時代末)に入ってきましたが、当時は広く普及せず、本格的に栽培されるようになったのは1980年代以降です。近年では品種改良がすすみ、暑さに強く、日本の気候に合った園芸品種が数多く栽培されています。

茨城県内では、土浦市、笠間市、常陸太田市などで秋から初夏にかけての切り花生産が盛んです。夏の暑い時期には地下パイプに冷却水を循環させる地中冷却法が導入され、高単価の期待できる10~12月に出荷できるよう高品質栽培と安定生産に取り組んでいます。

2014年11月03日