コスモス(キク科コスモス属)2015年9月掲載

コスモスの写真。

花言葉は、「乙女の真心」、「乙女の愛情」などです。

コスモスの仲間は、メキシコを中心に約20の野生種が知られ、一般的に‘コスモス’と呼ばれるのは、‘Cosmosbipinnatus’とその園芸種です。

ヨーロッパには、17世紀末から18世紀初頭にスペイン人の神父により伝えられ、日本には江戸時代末、文久年間に伝わり、広く普及したのは明治前期、イタリア人教師ラグーザによって持ち込まれたタネがきっかけだと言われています。

コスモスは英語では「宇宙」の意味ですが、植物のコスモスはギリシア語の「kosmos」に由来し、「美しい」という意味があります。

コスモスは和名の「秋桜」が示すとおり、春~初夏に種をまいて夏~秋に開花する「春まき一年草」で、夜が長くなると花芽を作る「短日植物」に分類されます。ただし、園芸品種には一定の気温があれば日長に関係なく開花する早咲き系もあり、早咲き系は春早めにまくと初夏には開花します。また、同じコスモス属の仲間で、園芸種として栽培されているのが、‘Cosmossulphureus’(キバナコスモス)と‘Cosmosatrosanguineus’(チョコレートコスモス)です。

茨城県内では、茨城県県央地域を中心に切り花生産が行われているとともに、鉢物の生産も一部行われています。

また、茨城県内各地で「コスモスまつり」が開催されます。今年は連日猛暑に見舞われた夏でしたが、一歩ずつ秋の気配も感じられ、秋を彩る花々も咲き始めます。

2015年09月01日