チューリップ(ユリ科チューリップ属)2014年4月掲載

チューリップ(紫)の写真

花言葉は、「博愛」「愛の告白」「思いやり」「名声」などで、「愛」に関係する内容が大半です。赤色、ピンク色、紫色には愛の幸せなイメージがありますが、黄色や白色には「実らぬ恋」「失われた愛」などのネガティブな花言葉もあります。

原産は、中央アジアからトルコ、北アフリカまで東西広範囲にわたる北緯40度地帯といわれています。ヨーロッパには16世紀に渡り、品種改良を重ねられた美しいチューリップは富の象徴としてオランダを中心に大流行しました。17世紀には、特に珍しいチューリップは、球根価格が限りなく上昇し、「チューリップ・バブル」といわれる世界初のバブルを引き起こしました。最高時には「センパー・アウグストゥス」という品種が、球根1つに当時の平均年収の10倍もの値段がついたということです。その後、球根の価格は突然暴落し、破産者がでるなど国中が混乱したそうです。

チューリップは、冬は湿潤でやや温暖、夏は乾燥して冷涼な気候を好みます。日本では北陸地方がこの気候に似ているため、新潟、富山県では球根生産が盛んです。茨城県では石岡市(旧八郷町)において、土耕栽培や水耕栽培による切り花生産が行われています。

球根の植付けは、冬の寒さが本格的にくる前の10月~11月上旬が適しています。あまり遅いと充分に根が張れず生育に支障が出ます。根の生育適温は9~13℃で、5℃以下ではほとんど伸びません。根は植え付け後から年内に6~7割ほど伸長し、冬にいったん停止して、2~3月に2次伸長して止まります。芽は2月末ごろから現れ、温度の上昇とともに成長します。これから暖かい日が続き、チューリップが花壇や公園などで活躍する季節になります。

チューリップ(黄色)の写真
2014年04月01日