パンジー、ビオラを種から育ててみましょう(2017年9月)

パンジーとビオラは、秋から梅雨前までの長期間花を楽しむことができます。花色も豊富で、花壇用苗物としてとても人気の高い花です。
パンジーとビオラは花の大きさで分けています。花の大きいものをパンジー、小さいものをビオラと呼んでいます。これらの中間の大きさの「中輪パンジー」と呼ばれるものもあります。
種まき 種の発芽適温は20℃くらいですので、9月の中旬~下旬が播種適期です。播種後は気温が急速に低下するため、本格的に開花するのは春になります。
播種容器は50穴程度のセルトレイや5×5程度の連結ポットなどを使用します。容器に普段使用している鉢物用土を、軽く鎮圧しながら底から5分の3の高さまで詰めます。その上に、市販の播種用土を鉢底から5分の4の高さまで詰めてたっぷり潅水します。播種容器の1穴に2粒ずつ種をまき、乾燥防止のため播種用土を薄くかけて半日陰に置きます。発芽までは土を乾かさないよう注意して管理します。

発芽から定植まで

播種して10日くらいで発芽してきますので、全体の半分以上が発芽したら日なたに移動して苗の徒長を防ぎます。複数発芽してきたものは、生育の悪い方を引き抜いて生育の良いもの1株を残します。子葉が展開したら、根張りを促進するため潅水はやや控えめとし、土の表面が乾いてからしおれる前に行うようにします。
施肥は、本葉が展開したら窒素成分10パーセントを含む液肥を1000倍(窒素成分5パーセントの液肥なら500倍)に薄めて、1週間から10日間隔で潅水代わりに施用します。肥料が不足していると感じた場合は、液肥の濃度を高めて施用します。

定植

容器内に根が回ったら、花壇やプランターなどに15~20センチメートル間隔に定植します。花壇に植える場合は、1週間くらい前に苦土石灰を1平方メートル当たり100グラム、堆肥2~3キログラム、化成肥料100グラムを施用してよく混和しておきます。

専門技術指導員室T.K

2017年09月25日