野菜の台風対策-情報集め準備万全に-(2017年8月)

台風のイラスト

野菜を気象災害から守るためには、常に最新の気象情報を確認するとともに、万が一に備えて日頃から準備しておくことが大切です。 今回は、野菜の台風対策について紹介します。

事前対策

露地野菜

  • は種直後の作物は、寒冷紗等のべた掛け資材で被覆する。べた掛け資材は、すそを土の中に埋める又はアンカー等の使用によりしっかり固定する。
  • 幼苗期の野菜やネギ類は台風前に土寄せを行い、株の揺れを少なくする。
  • 滞水しないように、溝切や排水溝の清掃等により圃場の排水対策を行う。
  • 夏秋ナス等の果菜類では、支柱の補強や支柱への誘引を徹底する。不要な側枝や葉を摘除して風圧を小さくし、収穫できる実はすべて収穫する。
  • イチゴ苗等の育苗中のものは、寒冷紗等でベタ掛け被覆をしておく。

施設野菜

  • ハウスの金具の固定やマイカ線の締め直し、ハウスバンドの固定、側杭の補強等を行う。
  • 強風時にはハウスの開口部を全て締めきり、風がハウス内に入らないようにする。換気扇がある場合、稼働させ、ハウス内を負圧にしておく。
  • 気象庁から暴風警報が出され、風をはらんでハウスが倒壊する等大きな被害が出る恐れがある場合、積極的にビニールを破ることを検討する。ビニールを破る場合、必ず風下側から行う。強風の中の作業は危険を伴うので、安全性に配慮して実施する。

事後対策(露地・施設共通)

  • 被害を受けた茎葉を除去し、殺菌剤等を散布する。液肥の散布や摘花、摘葉等により樹勢回復を図る。
  • 株元が露出したり、土壌が固まっている場合、天候の回復を待って株元へ土寄せを行い、畝全面を軽く中耕して通気性をよくする。
  • 圃場が滞水している場合は、排水溝の切り直しやポンプでの汲みだし等により、速やかに排水する。 ・豪雨により肥料の流亡が考えられる場合には、速効性の窒素やカリ肥料を追肥する。
  • 被害が大きく、回復の見込みがない場合、速やかに代替作物を選定し、植え替え又はまき直しを行う。

専門技術指導員室H.M

2017年08月28日