果樹の病害虫防除-表皮削り、農薬を散布-(2016年3月)

家庭果樹のために、この時期にやっておきたい病害虫防除について説明します。

樹皮の下で越冬

柿のイラスト

カキは、休眠期から発芽前にかけての害虫対策として、幹の表面にあるざらざらした皮(粗皮)を鎌などで削り取ることで、樹皮下で越冬しているカキノヘタムシガなどの繭を除去し、コナカイガラムシ類など越冬害虫を防除できます。

病害対策としては、落葉病(葉に褐色の斑点が多数発生して落葉する病気)の発生が多い場合、落葉を木の下にそのまま放置しておくと病害の発生源になるので、集めて地中に埋めるなど適切に処分します。また、枝に炭疽(たんそ)病(枝表面に黒色の陥没した病斑)がある場合は、生育期に菌の発生源になるので、病斑の付いた枝は剪定(せんてい)し取り除きましょう。

越冬病害虫に対する薬剤防除として、石灰硫黄合剤を発芽前に散布します。希釈倍数は商品により異なる場合がありますので、各商品の登録内容を確認した上で適正に使用してください。

樹勢衰え枯死

ウメ、スモモ、モモなどの核果類は近年、コスカシバの被害が多くなっています。樹幹害虫のコスカシバは、樹皮直下を食害し被害部が大きいと、樹勢が衰えて枯死してしまう場合があるので適切に防除しましょう。

コスカシバの防除方法としては、捕殺や農薬散布などがあります。3月ごろからコスカシバの食害による虫ふんが樹皮上に見られます。芽かきなどの管理作業と同時に、虫ふんが出ている部分の粗皮を削り捕殺するか、被害部から針金を挿入して刺殺します。または、樹皮の上から被害部を金づちなどでたたき、幼虫をつぶしてもよいでしょう。

被害箇所が多く、捕殺だけでは対応しきれない場合、コスカシバに登録のある農薬も市販されていますので、各商品の登録内容を確認した上で適正に使用してください。

専門技術指導員室N.K

2016年03月28日