露地野菜の栽培管理-ナス・オクラ・ニンジン-(2017年7月)

ナスの栽培管理

ナスの写真

強剪定

ナスの収穫を秋まで長く楽しむためには、強剪定(更新剪定)を実施します。 露地栽培では7月中~下旬に樹勢が衰えてきます。1/2~1/3程度に思い切って枝を切り(強剪定)、追肥を行いましょう。剪定後、約1ヵ月で再び収穫できるようになります。植え付け本数が多い場合は、まず株の半分を強剪定し、次いで残りの半分を切ると収穫が途絶えません。

かん水管理等

梅雨明け後、晴れの日が3日以上続き、土壌が乾燥している場合、畦間にたっぷりとかん水を行います。病気を防ぐため、かん水時には、枝や葉、株元に水がかからないように注意しましょう。
さらに、果実の若採りとこまめな追肥により、草勢の低下を防ぐことが大切です。

オクラの管理と収穫

オクラの写真

背が高くなり、葉が大きくなるため、そのままでは株元に日光が入りにくく、風通しが悪くなり、品質低下や病害虫発生

の原因となります。収穫がはじまったら、収穫した節の葉を残してその下の葉を全て摘除しましょう。無マルチ栽培で、梅雨明けして土が乾燥する場合は、株元へ敷きワラをします。
長く楽しむためには、開花後15~20日おきに追肥を行います。特に花が上位で咲く場合、草勢が低下している状態なので追肥を行いましょう。収穫は、長さ6~10センチメートル程度の若莢(果重約10グラム)の大きさで行います。莢果が大きくなりすぎると硬くなって食味も低下し、樹に負担がかかり、その後の収量も減少します。

秋冬ニンジンの播種

ニンジンの写真

7月下旬~8月中旬が播種適期となります。未熟堆肥等の有機物を多量に施用すると、岐根(根が二股や三股になる)が発生するので注意しましょう。畦幅60~80センチメートル、2条に2粒ずつ点播し、本葉4~5枚の時に、間引きします。 順調に生育させるには、まず初期の芽出しを揃えることがポイントです。降雨後に播種することが理想ですが、降雨がない場合は、は種後にかん水を行い、しっかりと鎮圧しましょう。

専門技術指導員室H.M

2017年07月24日