トマト、ナス等の定植-早めに元肥し地温確保布-(2016年4月)

トマト、ナスなどの家庭園芸では4月末~5月半ばが定植時期になります。
あらかじめ土に肥料を与える元肥は定植予定1~2週間前ごろに施し、十分混和した後、ベッドを作ります。家庭園芸では少量多品目の栽培となりますので、ベッド幅は一律60~70センチメートル程度とし、早めにマルチングして地温を十分に高めます。マルチ資材は雑草抑制効果が高い黒マルチが良いでしょう。

トマト(大玉)

トマトのイラスト

花が咲き始めたくらいの苗を株間45~50センチメートルに定植し、早めに支柱を立てておきます。支柱に誘引する際には、各段の花房の下をひもに余裕を持たせながら8の字に縛っていきます。
わき芽は順次かき取って一本仕立てにします。特に花房のすぐ下のわき芽は勢いが良いので、取り遅れないようにします。着果数は1段目3個、2段目以降4個が目標です。これ以上着果した場合には揃いが良いものを残して早めに摘果します。

ナス

ナスのイラスト

苗は株間50~60センチメートルに定植し、一番花が咲いた枝(主枝)と、一番花の下から出たわき芽(側枝)2本の計3本を伸ばした3本仕立てにします。
それ以下のわき芽は早めにかき取り、株元の風通しを良くします。一番花を着果させたままにすると株に負担がかかるので、摘果して株づくりを優先させます。

キュウリ

キュウリ

支柱を立てて縦に誘引していく立ち作りでは、株間45センチメートルに苗を定植し、5節くらいまでのわき芽(子づる)と雌花は早めに除去し、以降の子づるは1~2節で摘心していきます。摘心したところから出たわき芽(孫づる)も混まないように数節で摘心していきますが、この時、必ず勢いの良いつるを2~3本残すようにして樹勢を保つようにします。葉が混んで来たら、古い葉や病気による被害が大きい葉を週1回位、2~3枚程度摘葉していきます。

ピーマン

ピーマンのイラスト

株間50センチメートルに苗を定植します。一番花より下(第1分枝下)のわき芽は早めに取り除きます。その後は放任しておいて良いのですが、葉が込み合ってきたら細い枝を中心に間引きを行い、採光、風通しを良くします。

専門技術指導員室H.K

2016年04月25日