グリーンカーテン-室内温度を抑え鑑賞も-(2016年5月)

朝顔の生垣のイラスト

最近、直射日光を遮って室内の温度上昇を抑えるために学校や職場、家庭でプランターや花壇を利用してつる性植物を窓際に這わせたグリーンカーテンをよく見かけます。
カーテン状に育つ植物の中には実などを収穫できるヘチマ、ゴーヤ、キュウリ、ヒョウタン、インゲンなどと、花などを楽しむアサガオやユウガオ、ルコウソウなどがあり、野菜生産や観賞用としても活用されています。

アサガオでグリーンカーテンを作る

種子、プランターなどの準備

ホームセンターや園芸店で種子や苗を購入します。花色の違うものを購入すると、色とりどりのグリーンカーテンができます。
プランターは、たっぷり土が入る大きめのサイズをおすすめします。置く場所が狭い場合には、深さがあるものを選ぶとよいでしょう。

播種・植付

5月中~下旬にプランターに直接、または直径9センチメートル程度のポットに1センチメートル位の深さにまきます。プランターでは20センチメートル間隔に1穴2~3粒、ポットは1ポット当たり2~3粒を播き、発芽後子葉がしっかり開いたら生育の良いものを1株残して間引きます。ポットは本葉が2~3枚になり、鉢に根が回ったらプランターに20センチメートル間隔で植えつけます。用土は市販の園芸用培養土を利用すると便利です。
植付後、早いうちにネットを設置します。10センチメートル角程度のものを使用し、支柱などを利用して少し斜め(70度くらい)に張ります。風に飛ばされないよう建造物や支柱などにしっかり固定しましょう。

管理

植え付け後、本葉4~5枚程度で摘芯すると脇芽が伸び、たくさんの花をつけるようになります。生長するに従いつるが入り乱れて絡み合ってしまうので、最終の出来をイメージしながら、上手に誘引しましょう。
水は土の表面が乾いてからたっぷりやります。植物は肥料を吸いながら成長するため、生育を見ながら適宜追肥を行います。肥料が不足したり水切れすると、下葉から黄化するので注意しましょう。

専門技術指導員室T.K

2016年05月30日