果菜類の収穫-管理し長期間楽しむ-(2016年7月)

果菜類は本格的な収穫時期となり、家庭園芸の一番楽しい時期です。収穫を長期間楽しむための管理や、収穫適期の目安、おいしく食べるためのポイントについて紹介します。

キュウリやスイカのイラスト

キュウリ(立ち栽培)

曲がり果や尻太果は土壌の乾燥や肥料不足のサインです。摘果し、追肥や水やりが遅れないようにします。追肥は月2回くらい、ベッドの肩や通路に化成肥料を少量まくか、水やりを兼ねて液肥を与えます。梅雨明け後は土が乾燥しやすいので、水やりが遅れないよう注意してください。

ナス

高温時に収穫するとつやがなくなるので、朝に収穫します。土が乾燥しているようであれば水をやります。7月は収穫量が多くなり、株が疲れて品質が低下してくる時期です。その時は7月下旬~8月上旬に更新剪定します。2分の1~3分の1に切り詰めます。小さな果実や雌花を残しておくと、かえって株を弱らせることになるので全て切り落とし、追肥と水やりを行います。

スイカ

収穫適期の目安は、へたの部分の産毛が落ち、果実の着いた節の巻ひげが枯れた頃です。

カボチャ

収穫の目安は、果皮の光沢がなくなり、へたの部分に亀裂が入りコルク化し、このコルク線が主茎に到達した頃です。

エダマメ

さやが平均的にふっくらしてきたら収穫します。収穫適期は3~5日と言われています。収穫後は短時間で食味が低下しますので、直ちに塩ゆでしてください。さやを外す際は、はさみを使ってサヤの基部を少し切るようにします。こうすると、ゆでる際に塩味が浸み込みます。ゆでる際の食塩濃度は水1リットルあたり食塩40グラム。沸騰したら、よく洗ったエダマメを入れて4分間ゆでます。ザルで湯切りした後、うちわや扇風機で一気にさますことが色を鮮やかにするポイントです。

専門技術指導員室H.K

2016年07月25日