四季咲きバラ 夏の管理(2019年7月)

(写真提供:茨城県フラワーパーク)

「春のバラは自然が咲かせ、秋のバラは腕で咲かす」と言われるように、質の良い秋バラを咲かせるためには、春の花後の手入れと夏の適切な管理が大切です。四季咲きの大輪一輪咲き系のハイブリッドティ(以下HTと表記)と中輪房咲き系のフロリバンダ(FBと表記)について紹介します。

花がら摘み

花が終わったら、株を消耗させないため花がらを切ります。HTは一番大きい5枚葉の上で切り、FBは花が終わった順に花首から摘み、最後に房の下から切ります。2番花または3番花まで咲かせたら、真夏は花を咲かせず摘心し、株の消耗を防ぎます。

ベーサルシュートの仕立て方

株元から発生する力強い若枝をベーサルシュートと言います。
春から夏に発生するベーサルシュートの先にできる蕾は、なるべく小さいうちに葉を3枚着けて摘み取ります(ソフトピンチ)。
ソフトピンチは、9月の上旬まで2~3回繰り返し、秋に花を咲かせます。

病害虫防除

害虫は、コガネムシやカミキリムシ、オオタバコガが発生します。食害や産卵痕等をよく観察し、早期防除に努めます。
高温乾燥が続くと、ハダニが発生しやすくなりますので、薬剤の予防散布を行います。
病害は黒星病が発生しやすい時期になりますので、定期的な予防散布を心がけます。

中耕とマルチング

土の通気性を確保し、根の生育を良くするため、除草を兼ね固くなった地表を軽く耕します。
また、乾燥と地温の上昇、土のはね返りによる病害の発生を防ぐため、腐葉土や稲ワラ等で株元のマルチングを行います。

夏剪定

10月中下旬の開花適温期に花を咲かせるため、8月末~9月中旬に夏剪定を行います。
HTは、樹高の2/3程度を残し、充実した5枚葉の上(外向きの芽)で切ります。FBは花つきを良くするため、主に最後に花を咲かせた枝を一番上の5枚葉のところで切ります。良い芽を出すために、葉を多く確保することを心がけましょう。

専門技術指導員室T.N

2019年07月29日