日本シバの管理(2018年3月)

コウライシバの写真

 

 コウライシバは日本シバの一種で、家庭の庭などでよく使われています。
高温や乾燥に強く、秋になると生育が止まり、葉が枯れて休眠状態で冬を越します。

3月の末になるとシバの地際の芽が動き始め、サクラが開花する頃に萌芽(ほうが)が始まりますので、雑草はその前に除いておきましょう。
4月になると萌芽が進んで緑色になってきますので、目土(シバの上や隙間にかける土)を入れます。
市販のシバの目土などを芝生の凸凹がなくなるように入れて平らにならします。


(写真:コウライシバ)         

施肥

 施肥は4月から8月まで毎月1回行います。
1回当たりの施用量は、窒素成分10%程度を含む化成肥料などを4月は1平方メートル当たり20グラム、それ以外の月は同30グラムを目安にします。日当たりの悪い所は施用量を少なくします。

シバ刈り

 芽がそろう4月はシバ刈りの必要はありませんが、5月以降は月1回、夏場は月2回くらいの頻度で行いましょう。
しっかり肥料を与え、頻繁にシバ刈りを行うと、茎の数が増えて密な芝生になります。

シバ張り

 3月中旬から6月中旬ごろがシバ張りの適期です。3月になるとホームセンターなどで苗が販売されるようになります。シバの苗は、根に土を付けて長方形に成型されたマット状ものが10枚1束(約1平方メートル)で売られています。
張る場所は除草をし、地面を5センチ程度耕して平らにならします。この時、雑草の根や土の塊、石などは取り除いておきます。張り方は、平張りまたは目地張りが早く仕上がります。
平張りはべた張りともいい、マット状の芝生を隙間なく並べる張り方です。1列敷いたら、次の列は半分ずらしてれんが積み状になるように敷いていきます。目地張りは平張りと同じ要領で、マット状の芝生の間隔を3、4センチ空けて張る方法です。張り終わったら葉先が隠れない程度に目土を入れて軽く踏み固め、たっぷり水を与えます。
 1カ月程度養生し、その間は乾かないように頻繁に水をやります。張って1週間くらいたったら、化成肥料を同40グラム程度施用します。

専門技術指導員室T.K

2018年04月12日