秋植え球根-傷物を避け重み重視-(2016年9月)

秋植えの花々(チューリップやスイセン)の写真

秋植え球根は秋に植えた後、土の中で冬を過ごし、多くは春から初夏にかけて生育・開花します。植え付け時期は9~11月ごろです。

球根の品質は、その後の生育や開花に大きく影響します。カビが生えていたり、傷の多いものは避け、持ってみて重量感のある球根を選びます。植え付け時に触って軟らかいものは植えないようにします。

多くの球根植物は日当たりと水はけのよい場所を好みます。植える場所はあらかじめ腐葉土などの有機物を入れ、深めに耕しておきます。植える深さの目安は球根の高さの2~3倍、間隔は球根の直径の2倍程度を目安としますが、種類によって異なりますので、購入時のラベルを確認してください。

チューリップ

チューリップは10月中旬から11月に植えます。春を象徴する花で、非常に多くの品種があり、花の色や形も多様です。3月から咲く早生種や、4月下旬から咲く晩生種まで開花時期に幅があり、長く楽しむことができます。草丈や開花時期を考慮しながら、同じ品種をまとめて植えると見栄えがします。

スイセン

スイセンは9月中旬から10月に植えます。チューリップと並ぶ春咲き球根の代表選手です。早春から鮮やかな黄色の花を咲かせ、春の訪れを感じさせてくれます。管理の手間はあまりかからず、数年間植えたままで楽しめます。花付きが悪くなったら、葉が黄化する6月に球根を掘り上げて涼しい所に保管し、秋に植え付けます。

ムスカリ

ムスカリは10~11月中旬に植えます。春先に咲く鮮やかな青紫の花色が印象的です。白や水色に加え、最近では淡い緑やピンクの品種も売られています。花壇の手前にまとめて植えると花色がよく目立ちます。

ヒヤシンス

ヒヤシンスは10~11月中旬に植えます。甘い香りは春の訪れを感じさせ、何とも言えない高揚感を誘います。花壇では通路寄りに植えるとより強い香りを楽しむことができます。

専門技術指導員室T.K

2016年09月26日