カキの摘果について(2018年5月)

 

 今年は、3月から4月にかけての平均気温が高かったこともあり、カキの生育は、平年より概ね2週間程度前進しています(品種、地域により多少前後します)。生育ステージの前進に合わせ、栽培管理作業を適期に実施するよう、今年は特に注意しましょう。
 カキの「着果」(実をならせる)管理は、つぼみのうちに着果数を減らす「摘らい」を基本とし、開花後に小さい幼果を摘除する「摘果」で仕上げていきます。今回は、摘果作業について確認しましょう。

 

 

(写真:摘果後のカキのようす)

 カキは、今年の7月上旬には既に、来年着果するための花のもとである「花芽」をつくり始めています。そのため、この時期の着果数が多すぎて、樹に負担がかかった状態では、葉でつくった養分を、花芽づくりに十分利用できなくなります。その結果、来年の花芽数が少なくなり、着果数が多い年と少ない年を繰り返す「隔年結果」という現象を起しやすくなってしまいます。
 この隔年結果を防ぐためにも、樹の体力に見合った着果数に制限する作業、つまり、摘果をしっかりと行う必要があります。また、摘果には、果実を大きくしたりする品質向上効果もあります。

 摘果は、花が咲き終わり、生理落果が終わった6月下旬頃から実施します。一果に対し、20~25枚程度の葉が必要で(品種等によって多少変わります)、葉の枚数に応じて果実数を調節するのが基本的な考え方です。目安としては、今年新たに伸びた枝「新梢」1本当たり1果に制限し、葉が5枚以下の新梢には着果させないイメージで摘果しましょう。その際、「ヘタの形が良くて大きい」果実等を残し、「発育不良で小さい」、「形の悪い」果実等を摘果します。

 カキの樹は、適切な方法で手を掛けてあげれば、それに応えて、毎年美味しい実をならせてくれます。摘果は、暑い中、上を向き続ける作業です。体調に留意し、熱中症やケガに注意して実施してみてください。

専門技術指導員室N.A

2018年06月07日