落葉果樹の植付け-自然条件を考慮して-(2016年11月)

植樹のイラスト

果樹の栽培に適する自然条件

農作物の栽培は適地適作が基本であり、特に永年性作物の果樹類は年間の平均気温、冬季の最低極温のほか、低温要求時間、降水量など、樹種ごとに栽培に適する自然条件が異なります。

一般的に日本なし・ぶどう・くり・うめ・スモモなどの年平均気温は7℃以上、甘がきは13℃以上、渋がきは10℃以上が適しているとされています。

これまでの栽培品目に加えて新たな品目を導入する際には参考にしてください。なお、茨城県内各地の気象観測地点における年平均気温は12~14℃程度です。

落葉果樹苗木の植付け

秋植え(11月中旬~12月上旬)と春植え(2月下旬~3月上旬)があります。秋植えの方が、根の活着が早く翌春の初期生育が良いので秋植えを基本としますが、冬の寒さが厳しい地域では凍害を受ける可能性があるので春植えにしましょう。

栽培予定品種の特性(樹勢・受粉樹など)、仕立て方、最終的な樹の大きさを考慮して植付け位置を決めます。
新植の場合、植付け前に完熟堆肥および土壌改良資材を施用し土づくりを行います。植付け位置の直径1メートル、深さ50センチメートル程度の範囲を良く耕し、腐葉土などの完熟堆肥、ようりん、石灰などをよく混ぜて埋め戻します。改植の場合、いや地などによる生育不良も懸念されるので、過去に樹があった場所を避けるなど注意しましょう。

苗木は徒長気味の長大なものは避け、枝が充実して生育したものを選びましょう。植えつけまで根を乾かさず、根が長い場合は適宜切りつめます。

植付けは、苗木の根を四方に広げるようにして、根がかくれる程度の土をかぶせて浅植えにします。苗木の接ぎ木部が地上部にでるように注意しましょう。植付け後、十分にかん水し、敷きワラなどで表面を覆います。また、苗木は支柱に固定し、樹種・仕立て法によっても変わりますが、高さ1メートル程度で切り戻します。

専門技術指導員室N.K

2016年11月28日