秋冬野菜の栽培-排水やうねで湿害対策-(2015年8月)

猛暑が過ぎ、多くの野菜の種まきや定植の時期になりました。秋から冬に収穫する、主な葉菜、根菜類の栽培法を紹介します。

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畑の準備

堆肥および石灰などの土壌改良資材は、種まきや植付けの2週間前までにほどこし、よく耕しておきます。
9~10月は大雨による湿害(葉の黄変、しおれ、根腐れ等)が発生しやすくなります。あらかじめ、排水のための溝を掘ったり、うねを高くするなどの対策が大切です。
地面をプラスチック資材等で覆うマルチングには、土壌水分の保持、地温の調節、抑草の効果があります。

種まき・育苗

直接畑に種をまくこと(直まき)ができるニンジン、カブ、ダイコン、コマツナ、ホウレンソウは、適度な土壌水分が必要です。ホウレンソウは種子を24時間程度水にひたし、陰干ししてからまくと発芽が良くなります。

苗を育ててから植え付けるブロッコリー、レタス類、キャベツ、ハクサイは苗床(苗を育てるうね)や育苗容器(セルトレイやポット)に種まきし、本葉が3~4枚になってから畑に植付けます。ミズナ、チンゲンサイ、シュンギクは直接畑に種をまいても、苗を育てて植えつけても安定して生育します。

種をまき、水やりしたら発芽までわらや、新聞紙、不織布等で覆っておくと発芽揃いがよくなります。なお、覆いは発芽を確認した日の夕方にはずします。

間引き

直まきの場合などはやや多めに種をまきますので、生育に合わせて間引きを行います。本葉2枚の頃に子葉の形や生育が悪いもの、混みあった部分を引き抜き、本葉4枚の頃に野菜の種類に応じた株間になるようにします。

植付け

苗床で育てた苗は、植付けた後に水やりを行います。また、マルチングをしたところに植付ける際、苗に熱風が当たらないよう植え穴を土で覆うなどしてマルチと土壌表面を密着させます。

容器で育てた苗の植付けは、苗に十分水をやってから行います。苗から培養土がとれないよう、丁寧に容器から取り出して植え穴に入れ、根がみえなくなるように土をかけます。

専門技術指導員室T.K

2015年08月24日