パンジー、ビオラの夏まきに挑戦(2018年7月)

パンジーの寄せ植えの写真

パンジーとビオラはもともと涼温を好み夏の暑さは苦手です。しかし、最近の品種は暑さに強くなっていますので、夏播きに挑戦してみましょう。

種まき

7月下旬から8月下旬頃に種子をまけば、10月から11月頃に咲き始め、長期間花を楽しむことができます。発芽適温は20℃くらいです。種まき時期の7月下旬~8月下旬の気温は発芽適温より高いため、できるだけ涼しくすることを心がけましょう。
種をまく容器は288穴程度のセルトレイ、培養土は市販の種まき用土を使用すると便利です。トレイに用土を詰めて軽く鎮圧し、たっぷりかん水します。1穴に1粒ずつ種をまき、乾燥防止のため土を薄くかけ雨の当たらない風通しの良い半日陰に置きます。高温を避けるため、エアコンの効いた室内に置いてもよいでしょう。発芽までは、土を乾かさないよう特に注意します。

発芽から鉢上げまでの管理

種まき後10日くらいで発芽しますので、全体の半分以上が発芽したら雨の当たらない日なたに移動して苗の徒長を防ぎましょう。室内で管理していた場合は、半日陰に2日程度置いて戸外の環境に馴らします。日なたに移動後は、晴天日の午前10時~午後3時半頃までは50%程度の被覆資材をかけて暑さを緩和します(9月中旬頃まで)。
子葉が展開したら潅水はやや控えめとし、土の表面が乾いてから行うようにします。
施肥は、本葉が展開したら窒素成分10%を含む液肥を1000倍程度に薄め、一週間から10日間隔で潅水代わりに施用します。

鉢上げ

本葉が3枚前後になったら、市販の培養土などを用いて直径9cm程度のポリポットに鉢上げします。鉢上げは涼しい日陰で行い、植え付け後はやや控えめに潅水します。育苗管理と同様に、9月中旬頃までは晴天の日中に日よけを行いましょう。
鉢上げ後、1週間くらい経つと根が伸び始め株が成長してきますので、トレイ育苗に準じて液肥を施用します。気温が下がってきたら緩効性肥料を土表面に施用します。潅水は土の表面が乾いてから行い徒長を防ぎます。

専門技術指導員室T.K

2018年07月30日